Linux および UNIX システムでのロケールの変更
UNIX および Linux® システムでシステム・ロケールを変更できます。
このタスクの概要
LC_MESSAGES
および NLSPATH
は、統合ノードにとって最も重要な変数です。 これらの変数は、統合ノードが使用する応答メッセージの言語およびロケーションを定義します。 統合ノード・プロファイル・ファイル、mqsiprofile は NLSPATH
を設定します。 ユーザーまたはシステムのどちらかが LC_MESSAGES
を設定する必要があります。 LC_MESSAGES
に設定する値は、マシン上にインストール済みで、統合ノードが認識できる値でなければなりません。 また、LC_CTYPE
も統合ノードにとって重要です。なぜなら、この値は統合ノードがローカル環境と対話するときに実行する文字変換を定義するからです。
これらの変数を設定する前に、ご使用のマシンに言語とコード・ページがインストールされており、 IBM® App Connect Enterpriseでサポートされていることを確認してください。
コマンド locale を使用して、現行のロケールを表示することができます。 コマンド locale -a を実行すると、現在マシンにインストールされているすべてのロケールが表示されます。 LANG
および LC_ALL
に選択するロケールが、コマンド locale -a が戻すリストにあることを確認してください。 locale
が使用して戻す値には大/小文字の区別があります。そのため、値を環境変数に割り当てるときには正確にコピーしてください。
IBM App Connect Enterpriseでサポートされる言語およびコード・ページについては、 サポートされるコード・ページを参照してください。
CDE を使用する場合、LANG
や LC_ALL
を直接設定するのでなく、この環境でロケールを設定してください。 NLSPATH
変数はどちらの方法でも受け付けます。
LANG=en_US.utf-8
LC_ALL=en_US.utf-8
ここで、en_US
は言語を設定し、utf-8
はコード・ページを設定します。統合ノード・コンポーネントを開始すると、そのコンポーネントのロケールは、コンポーネントを開始したシェルから継承されます。 統合ノード・コンポーネントは、LC_MESSAGES
環境変数を NLSPATH
環境変数内の検索パスとして使用します (LC_MESSAGES
は変数 LC_ALL
がエクスポートされているときに設定されます)。
メッセージは、このロケールによって設定されたコード・ページで syslog に送信されます。 複数の統合ノードがこの syslog に書き込む場合、それらのメッセージのコード・ページはブローカー起動時のロケールのコード・ページになります。例えば、以下のようになります。
ロケール | syslog コード・ページ | ccsid |
---|---|---|
pt_BR | iso8859-1 | 819 |
pt_BR | ibm-850 | 850 |
pt_BR | utf-8 | 1208 |
syslog デーモンを実行するユーザー ID のロケールは、そのシステム上の syslog に書き込むすべての統合ノードのロケールと互換性のあるロケールに設定します (例えば utf-8
)。 互換性を保つために、デフォルトのロケールを設定することができます。 Solarisでは、 /etc/default/initに LANG
変数と LC_ALL
変数を設定します。 AIX® および Linuxの場合、これらの変数は /etc/environmentにあります。 このタスクは、 HP-UXでは必要ありません。
統合ノードで完全なタイム・ゾーン・サポートを得るには、「大陸/都市」表記を使用して TZ 変数を設定します。 例えば、TZ を Europe/London に設定すると、London, England をタイム・ゾーンにします。また、America/New_York に設定すると、New York, America をタイム・ゾーンにします。
新規のロケールを追加したい場合は、その作業を行う方法についてオペレーティング・システムの資料を参照してください。 新規ロケールのコード・ページが IBM App Connect Enterprise でサポートされていない場合は、 新規コード・ページ・コンバーターの生成によって追加する必要があります。