IBM API Connectの概要
IBM® API Connect は統合された API 管理オファリングであり、API ライフサイクルのすべてのステップおよびその周辺のアクションは、このオファリング内で実行されます。
API ライフサイクルのステップには、以下の図に示されているように、API の作成、実行、管理、および保護が含まれます。
表 1 に、これらのステップを要約します。
作成 | API の定義および実装を開発して作成し、API をテストします。 |
実行 | API をパッケージ化してデプロイします。API が安定したプラットフォーム上で安全にホストされていることを確認します。 |
管理 | API を API コンシューマーに公開するセルフサービス・ポータルを作成し、管理します。意図された目的を果たすように API を制御するルールと条件の一式をモニターし、必要に応じて調整します。適宜、API を破棄およびアーカイブします。 |
保護 | API を適切に保護するために、アクセス制御、モニター、ロギングを統合します。 |
API Connect では、ライフサイクルのすべてのステップを統合された 1 つのオファリングで実行できるので、同様の機能を得るために複数の API 管理オファリングを使用する必要がなくなります。API Connect には、API のライフサイクルに対応する、以下の主要な機能が組み込まれています。
- 自動化された、視覚的にコーディングを行うためのオプション。API プロバイダーは、これらのオプションを使用してスケーラブルな API を作成できます。
- Node.js および Java のサポート。統合されたツールを使用して、マイクロサービス・アプリケーションと API を作成できます。
- Node.js および Java 用に統合された、エンタープライズ・クラスのクラスター化、管理、およびセキュリティー機能。
- API ライフサイクルの管理およびガバナンス機能。
- プランに価格設定の詳細を設定する機能。API で収益を生むサブスクリプション・プランを定義できます。
- アクセス制御機能。API プロバイダーと API コンシューマーの両方を対象に、ロール・ベースの権限、API のパッケージ化構成体、およびサブスクリプションとコミュニティー管理を使用して、API へのアクセスを制御できます。
- カスタマイズ可能なセルフサービス・ポータル。このポータルに API を公開して、API をディスカバーし、使用できるようにします。
- ランタイムによる組み込みポリシーとユーザー定義ポリシーの適用、および API トラフィックを保護、制御、最適化するメカニズム。
- API プロバイダーと API コンシューマーの両方を対象とした API 使用量の分析機能。実行時および過去の使用パターンとパフォーマンス・メトリックに関するレポートを作成できます。
以上の機能を提供する API Connect のコンポーネントと、API コンシューマーが使用する API のパッケージ化および公開に関して定義されている戦略の詳細については、以下を参照してください。
API Connect については、以下のトピックで詳しく知ることができます。