C シェル

C シェルは、対話式コマンド・インタープリターであり、また、コマンド・プログラミング言語です。 C シェルは C プログラミング言語に類似した構文を使用しています。

csh コマンドが C シェルを開始します。

ログインすると、csh コマンドは最初にシステム全体のセットアップ・ファイル /etc/csh.cshrc を検索します。 セットアップ・ファイルが存在すれば、C シェルは、そのファイルに入っているコマンドを実行します。 次に、C シェルは、システム全体のセットアップ・ファイル /etc/csh.login があれば、それを実行します。 そして、C シェルは、ユーザーのホーム・ディレクトリーを検索して .cshrc および .login ファイルを見つけます。 それらのファイルが存在すれば、C シェルを実行させるために適当な、カスタマイズされたユーザー情報が入っています。 /etc/csh.cshrc および /etc/csh.login ファイルにあるすべての変数の設定は、ユーザーの $HOME ディレクトリーにある .cshrc および .login ファイルによって指定変更される場合があります。 root ユーザーのみが /etc/csh.cshrc および /etc/csh.login ファイルを変更できます。

/etc/csh.login および $HOME/.login ファイルは、ログイン時に 1 回だけ実行されます。 これらのファイルは一般的に、環境変数定義、ログイン時に 1 回だけ EXECUTE したいコマンド、または端末装置特性をセットアップするコマンドを保持するために使用されます。

/etc/csh.cshrc および $HOME/.cshrc ファイルは、ログイン時および csh コマンドまたは C シェル・スクリプトが呼び出されるたびに実行されます。 これらのファイルは一般的に、別名変数および C シェル変数 (例えば、historynoclobber、または ignoreeof) といった C シェルの特性を定義するために使用されます。 /etc/csh.cshrc および $HOME/.cshrc ファイル 内の C シェル組み込みコマンドのみを使用することをお勧めします。それ以外のコマンドを使用すると、シェル・スクリプトの起動時間が長くなるからです。