仮想ノード (V ノード) について

仮想ノード (v ノード) は、仮想ファイルシステム内のオブジェクトへのアクセスを表します。 V ノードは、パス名を汎用ノード (g ノード) に変換するためにのみ使用されます。

g ノードについて詳しくは、 汎用 I ノード (G ノード) についてを参照してください。

v ノードは、パス名によってファイルを参照するたびに作成されるか、再度使用されます。 ユーザーがファイルをオープンまたは作成しようとしたときに、そのファイルを含む VFS に既にそのファイルを表す v ノードがある場合は、v ノードの使用回数が増やされ、既存の v ノードが使用されます。 それ以外の場合は、新しい v ノードが作成されます。

論理ファイル・システムに認識されているすべてのパス名は、最大で 1 つのファイル・システム・オブジェクトと関連付けることができます。 ただし、各ファイル・システム・オブジェクトは複数の名前を持つことができます。 以下の場合には、複数の名前が表示されます。

  • オブジェクトは、複数の仮想ファイル・システムに現れることができます。 これは、オブジェクト (または祖先) が、ローカルのファイル・オーバー・ファイル・マウントまたはディレクトリー・オーバー・ディレクトリー・マウントを使用して、異なる仮想ファイル・システムにマウントされている場合に発生する可能性があります。
  • オブジェクトは、仮想ファイル・システム内で固有の名前を持っていません。 (ファイル・システムのインプリメンテーションは同義語を提供することができます。 例えば、リンクを使用すると、ファイルに複数の名前が付けられます。 ただし、同義パスのオープンによって複数の v ノードが作成されることはありません。)