/etc/environment ファイル

ログイン時にオペレーティング・システムが最初に使用するファイルは /etc/environment ファイルです。 /etc/environment ファイルには、すべてのプロセス用の基本的な環境を指定する変数が記述されています。

新規プロセスが開始されると、 exec サブルーチンは、 Name=Valueという形式のストリングの配列を使用可能にします。 このストリングのアレイのことを環境 と呼びます。 ストリングのうちの 1 つで定義されたそれぞれの名前を、環境変数 またはシェル変数 と呼びます。 exec サブルーチンを使用すると、環境全体を一度に設定することができます。

ユーザーがログインすると、システムは .profile という名前のユーザーのログイン・プロファイルを読み取る前に、/etc/environment ファイルから環境変数を設定します。 以下の変数は基本的な環境を構成します。


項目 説明
home ユーザーのログインの絶対パス名、または HOME ディレクトリーです。 login プログラムは、これを /etc/passwd ファイルに指定された名前に設定します。
LANG 現在有効なロケール名です。 LANG 変数はインストール時に最初は /etc/profile ファイルに設定されます。
NLSPATH メッセージ・カタログの絶対パス名です。
LOCPATH 各国語サポート・テーブルのロケーションを示す絶対パス名です。
PATH パス名が不完全なコマンドを探すときに、 shtimenice 、および nohup, などのコマンドが検索するディレクトリーの順序。
TZ 時間帯情報です。 TZ 環境変数は、最初はシステムのログイン・プロファイル /etc/profile ファイルによって設定されます。

/etc/environment ファイルについて詳しくは、「 Files Reference」を参照してください。