emstat コマンド
目的
エミュレーション例外割り込みの統計情報を表示します。
構文
説明
emstat コマンドは、エミュレーション例外割り込みの統計情報を表示します。 既存のアプリケーションまたはライブラリー (旧式のプロセッサー・アーキテクチャーから削除された命令を含む) を新しいプロセッサー上で実行すると、エミュレーション例外が発生することがあります。 この種の命令は、無効な命令プログラム例外の原因となる場合があるからです。 オペレーティング・システムはこのような例外割り込みをキャッチし、 古い命令をエミュレートして、プログラムの機能を保守しますが、 そのために、プログラムのパフォーマンスが低下することがあります。
マシンを最後にリブートしてからのエミュレーション例外割り込みのカウントと、 現在のインターバルでのカウントが表示されます。 ユーザーは、オプションで、 位置合わせ例外割り込みの統計情報を表示したり、 個々のプロセッサー・エミュレーション統計情報を表示したりできます。
デフォルト出力では、毎秒ごとの統計情報が表示されます。 サンプリングの間隔と反復の回数を、 指定することもできます。
パラメーター
項目 | 説明 |
---|---|
間隔 | サンプルからサンプルまでの間隔。 |
カウント | 反復の回数。 |
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-a | 位置合わせ例外割り込みの統計情報を表示します。 このフラグは、-v フラグと一緒には使用できません。 |
-v | 個々のプロセッサーの統計情報を表示します。 このフラグは、-a フラグと一緒には使用できません。 |
例
- エミュレーションの統計情報を毎秒ごとに表示するには、次のように入力します。
emstat
以下の出力が作成されます。
Emulation Emulation SinceBoot Delta 8845591 0 8845591 0 8845591 0 8845591 0 8845591 0 8845591 0 ...
- エミュレーションと位置合わせ例外割り込みの統計情報を 2 秒ごとに、
合計 5 回表示するには、次のように入力します。
emstat -a 2 5
以下の出力が作成されます。
Alignment Alignment Emulation Emulation SinceBoot Delta SinceBoot Delta 21260604 0 70091846 0 23423104 2162500 72193861 2102015 25609796 2186692 74292759 2098898 27772897 2163101 76392234 2099475 29958509 2185612 78490284 2098050
- エミュレーションの統計情報を、個々のプロセッサーにつき 5 秒ごとに表示するには、
次のように入力します。
emstat -v 5
以下の出力が作成されます。
Emulation Emulation Emulation Emulation SinceBoot Delta Delta00 Delta01 88406295 0 0 0 93697825 5291530 0 5291530 98930330 5232505 5232505 0 102595591 3665261 232697 3432564 102595591 0 0 0