csh コマンド

目的

C シェルを起動します。

構文

CSH-v (V) V 値 ] [  -x (X) -X (X) ] [  -e (E) ] [  「-f」 ] [  I ] [  ] [  「-c」 ストリング -s ] [  -b ] [ ファイル パラメーター ] ]

説明

C シェルは、対話式コマンド・インタープリターであり、C 言語に類似した構文を使用するコマンド・プログラミング言語です。 C シェルは、端末キーボードから対話式で、またはファイルからコマンドを実行します。 csh コマンドは C シェルを呼び出します。

csh コマンドは、呼び出されるとまず最初にホーム・ディレクトリーを検索して、.cshrc ファイル (カスタマイズ済みのユーザー情報を格納するために使用されるファイル) があれば、このファイルの中のコマンドを実行します。 csh コマンドをログイン・シェルとして実行すると、このコマンドによって .cshrc ファイルと .login ファイルの中のコマンドが実行されます。

-i-c-s-t のいずれのフラグも指定されておらず、File [Parameter ] が指定されている場合、シェルはフラグ引数の処理後、File [Parameter ] により識別されるスクリプト・ファイルを、このファイルに指定されているパラメーターもすべて含めて実行します。 指定するスクリプト・ファイルは、読み取り許可のあるファイルでなければなりません。setuid 設定および setgid 設定は、シェルによって無視されます。

注: -c または -s フラグを指定して csh コマンドを使用する場合は、スクリプト・ファイルを指定しないでください。

スクリプト・ファイルを指定すると、コマンドはファイルを開き、考えられる再置換のためにスクリプト・ファイル名を保存します。$0(ドル記号、ゼロ)。 次に、csh によりスクリプトが実行されます。 その他に指定されているパラメーターにより、argv 変数が初期化されます。

注:
  1. C シェルが既に実行されている場合は、次のように入力して .cshrc ファイルを再度読み取ることができます。 source Pathnameここで、 Pathname パラメーターは、 .cshrc ファイルへのパスです。
  2. リモート・オペレーションの問題を回避するために、 .cshrc ファイルには、シェルが対話式であることを示す $prompt 変数をテストしない限り、出力をエコーする関数を含めないでください。 このような関数が記述されていると、ローカル・コマンドから送られたコマンドの exec コマンドをリモート・システムが実行するときに、コマンドとシェルの両方が実行されます。 例:exec csh rcp -t Filename.cshrc ファイルを実行し、エコーされた出力を予期される応答として扱います。 $prompt 変数を調べるには、if 節を使用できます。

フラグ

最初の引数が - (負符号) のシェルは、ログイン・シェルです。 C シェルのフラグは以下のように解釈されます。

項目 説明
-b オプション処理を強制的に中断し、以降のすべてのシェル引数を非オプション引数として処理します。 このフラグを使用すると、混乱や障害なしに、オプションをシェル・スク リプトに渡すことができます。 このフラグを使用しないと、シェルは、実および実効ユーザーと実グループ ID が異なるスクリプトを実行することはできません。
-c これよりあとに指定されている 1 つの引数からコマンドを読み取ります。 このフラグを指定する場合、必ずこの引数を指定してください。残りの引数は argv 変数に入れられます。
-e 呼び出されたコマンドが異常終了するか、終了状況がゼロ以外であった場合に、終了します。
-f ホーム・ディレクトリー内の .cshrc ファイル内のコマンドを検索または実行せずに C シェルを始動します。
-i ワークステーションからの入力でない場合でも、最上位レベルの入力 (対話型シェル) を求めるプロンプトを表示します。 シェルの入出力をワークステーションに接続する場合は、シェルはこのフラグがなくても対話型となります。
-n コマンドを解析するだけで実行しません。 このフラグを使うと、シェル・プロシージャーの構文を検査できます。
-s 標準入力からコマンド入力を取り込みます。
-t 入力を 1 行だけ読み取って処理します。 ¥ (円記号) を使うと、現在の行の終わりにある改行文字をエスケープして別の行に継続できます。
-V .cshrc ファイルを実行する前に verbose シェル変数を設定します。
-v ヒストリーの代入後にコマンド入力がエコーされるように、verbose シェル変数を設定します。
-X .cshrc ファイルを実行する前であっても echo シェル変数を設定します。
-x すべての代入の終了後、実行直前にコマンドがエコーされるように echo シェル変数を設定します。

ファイル

項目 説明
$HOME/.cshrc 各シェルの実行開始時に、シェルにより読み取られます。 .cshrc ファイルはユーザー定義ファイルです。
$HOME/.login ログイン時に、.cshrc ファイルのあとにログイン・シェルにより読み取られます。
$HOME/.logout ログオフ時に、ログイン・シェルにより読み取られます。
/usr/bin/sh デフォルト・シェルへのパスが記述されています。
/tmp/sh* < <の一時ファイルが入っています。
/etc/passwd ~File パラメーターのホーム・ディレクトリーのソースが入っています。