単純マクロの記録と再生
この章では、次の 3 つの基本タスクを手順を追って説明することによって、マクロ・マネージャーを実践的に紹介します。
単純マクロを記録する
記録されたマクロを再生する
マクロの再生を特定のキーの組み合わせに割り当てる これと同じ手順を自分で実行するには、Host On-Demand 3270 ディスプレイ・セッションを開始し、MVS システムに接続し、TSO にログオンします。
ログオンすると、最初に「ISPF 基本オプション・メニュー (ISPF Primary Option Menu)」アプリケーション画面が表示されます (図 5 を参照)。
これを実行する前に、必ずシステム管理者の許可を受けてください。必要に応じて、経験のある ISPF ユーザーに付き添ってもらってください。
単純マクロの記録
ここでは、非常に単純なマクロの記録方法を示します。
このマクロは、アプリケーション画面を「ISPF 基本オプション・メニュー (ISPF Primary Option Menu)」から、「ユーティリティー選択パネル (Utility Selection Panel)」画面を経由して、「データ・セット・リスト・ユーティリティー (Data Set List Utility)」画面に変えます。
このマクロを記録する場合は、事前に次のことを確認してください。
マクロ・マネージャー・ツールバーの詳細については、マクロ・マネージャー・ツールバー を参照してください。
マクロを記録する手順は、次のとおりです。
TSO が ISPF 基本オプション画面を表示していますか。
表示していない場合は、ISPF 基本オプション画面に進みます。
図 5 を参照。
「マクロを記録 (Record macro)」アイコンをクリックして、記録を開始する (このアイコンは、カセットの画像上に 1 つのドットを表示しています)。
「マクロを記録 (Record Macro)」ウィンドウが表示されます。
次の手順を実行してください。
マクロの場所、例えばパーソナル・ライブラリーを選択する。
「新規 (New)」をクリックする。
「名前」フィールドに名前 (例えば、ispf_ex1 ) を入力する (マクロ名は大/小文字が区別されます)。
「記述 (Description)」フィールドに説明 (例えば、Simple macro ) を入力する。
「OK」をクリックする。
「マクロを記録」ウィンドウが閉じます。
「ISPF 基本オプション・メニュー (ISPF Primary Option Menu)」が表示されたままです。
図 5 を参照。
図 5. 「ISPF 基本オプション・メニュー (ISPF Primary Option Menu)」
上記の図では、Host On-Demand はアプリケーション画面を表示し、いつもと同じようにユーザーの入力を待機しています。
しかし、同時に、マクロ・オブジェクトもユーザーの入力を記録するために待機しています。
上記の図には、マクロが記録中であることを示す、次の 2 つの視覚的合図があります。
セッション・パネルの下部にある状況表示行に、「マクロを記録中 (Recording macro)」というメッセージが表示される。
マクロ・マネージャー・ツールバーで、右側の 5 つのアイコン (「マクロを停止」、「マクロを一時停止」、および 3 つの「追加」アイコン) が使用可能であり、左側の 5 つのアイコンが一時的に使用不可である。
図 5 を参照。
アプリケーション画面の一番上の近くにある「オプション (Option)」行をクリックする。
オプション行は、「ISPF 基本オプション・メニュー (ISPF Primary Option Menu)」の 4 行目であり、画面の左端の Option ===> というラベルから始まります。
クリックした場所にテキスト・カーソルが表示されていなければなりません。
カーソルがオプション行に表示されますか。
表示されない場合は、もう一度クリックしてください。
3 と入力し、Enter キーを押す。
上記の図に表示されているように、3 は Utilities を選択します。
アプリケーション画面が、「ユーティリティー選択パネル (Utility Selection Panel)」に変わります。図 6 を参照してください。
図 6. 「ユーティリティー選択パネル (Utility Selection Panel)」アプリケーション画面
上記の図では、ISPF は、このメニューの「オプション (Option)」行にテキスト・カーソルを自動的に置きます。
画面のオプション行にテキスト・カーソルがありますか。
ない場合、オプション行をクリックして、テキスト・カーソルをオプション行に移動させてください。
4 と入力し、Enter キーを押す。
上記の図に表示されているように、4 は Dslist を選択します。
アプリケーション画面が、「データ・セット・リスト・ユーティリティー (Data Set List Utility)」に変わります。
図 7 を参照してください。
図 7. 「データ・セット・リスト・ユーティリティー (Data Set List Utility)」アプリケーション画面
「マクロの再生または記録を停止 (Stop playing or recording macro)」アイコンをクリックして、記録を停止します。
これは、黒い四角形の下にカセットの画像が表示されているアイコンです。
マクロ・マネージャー・ツールバーの右側の 5 つのアイコンが使用不可になり、左側の 5 つのアイコンが使用可能になります。
これで記録が完了しました。図 7 の「データ・セット・リスト・ユーティリティー (Data Set List Utility)」画面が表示されます。
観察結果:
記録を開始するために、「マクロを記録 (Record macro)」アイコンをクリックしました。
アプリケーションを使用する場合の通常の操作とまったく同じように、入力しました (マウスのクリックとキー・ストローク)。ホスト・アプリケーション (ISPF) は、通常通りにアプリケーション画面を表示し、ユーザー入力に応答しました。
マクロ・オブジェクトは、アプリケーション画面 (もっと正確に言えば、各アプリケーション画面の複数の識別特性) を記録し、ユーザーが入力した通りにマウスのクリックとキー・ストロークを記録しました。
マクロの記録を停止するために、「マクロの再生または記録を停止 (Stop playing or recording macro)」アイコンをクリックしました。
同じマクロに複数のセッションとの対話を記録できます。
これは拡張機能です (複数のセッションとの対話 を参照)。
単純マクロの再生
ここでは、記録したマクロを再生する方法を示します。
作業を開始する前に、「ISPF 基本オプション・メニュー (ISPF Primary Option Menu)」に戻ってください。
これが、このマクロの開始点です。
アプリケーション・サーバーが ISPF 基本オプション・メニューであることを確認する。図 5 を参照。
実行するマクロを選択する。
この例で使用したマクロを記録した場合、そのマクロの名前が、「現在選択されているマクロ (currently selected macro)」フィールド (マクロ・マネージャー・ツールバーの左側にある白いテキスト・フィールド) に表示されます。
表示されない場合は、下記の手順を実行して、そのマクロを現在選択されているマクロにしてください。
マクロ・マネージャー・ツールバーで、「マクロを選択 (Select a Macro)」をクリックする。このアイコンは、大きな下向き矢印です。
「使用可能なマクロ」ウィンドウが表示されます。
「マクロの場所」の下で、マクロの場所、例えばパーソナル・ライブラリーをクリックする。
「マクロ・リスト (Macro List)」の下で、この章の直前のセクションで記録されたマクロに割り当てた名前 (例えば、ispf_ex1.mac ) をクリックする。
「OK」をクリックする。
実行したいマクロの名前が、現在選択されているマクロとして表示されていることを確認する。
「マクロを再生 (Play macro)」をアイコンをクリックして、選択されたマクロを再生する。
(このアイコンは、カセットの画像の上に小さい右向き矢印が表示されています。)
アプリケーション画面が、すばやく「ユーティリティー選択パネル (Utility Selection Panel)」画面に変わり、次に「データ・セット・リスト・ユーティリティー (Data Set List Utility)」画面に変わります。
また、再生中に、マクロ・マネージャー・ツールバーの左側にあるアイコンが、一時的に使用不可になります。
再生が完了した後、これらのアイコンは、再び使用可能になります。
これで再生が完了しました。
観察結果:
マクロを再生する前に、特定のアプリケーション画面を表示する必要がありました。単純マクロではほとんど当てはまるように、マクロ再生の開始点は、マクロの記録を開始した点でもあります。
結局、このユーザー入力が意味をなすのは、所定のコンテキスト、つまり、マクロが記録されたコンテキストだけです。
次の方法でマクロを再生しました。
「マクロを選択 (Select a macro)」アイコンをクリックしてから、特定のマクロを選択する。
「マクロを再生 (Play macro)」をクリックして、選択されたマクロを再生する。
マクロの再生中に、マクロ・ランタイムは、以前に記録したマウス・クリックとキー・ストロークを再作成しました。
アプリケーションは、通常どおりに応答しました。
アプリケーションは、人間による入力とマクロ・ランタイムによる入力を再生時に区別できませんでした。
マクロを再生することによって、ある ISPF メニューから、別のメニューを経由して、3 番目のメニューに迅速かつ正確に移動するアクションを実行できました。
キーの組み合わせへのマクロの割り当て
Host On-Demand では、特定のキー・ストロークの組み合わせにマクロを割り当てることができます。
記録したマクロをキー・ストロークの組み合わせに割り当てる手順は、次のとおりです。
「編集 (Edit)」>「設定 (Preferences)」>「キーボード (Keyboard)」の順にクリックする。「キーボード (Keyboard)」ウィンドウが表示されます。
「キー割り当て (Key Assignment)」タブをクリックする。
「カテゴリー (Category)」リスト・ボックスで、Macros を選択する。
マクロのリストで、キーを割り当てたいマクロの名前 (例えば、ispf_ex1.mac ) を選択する。
「キーを割り当てる (Assign a Key)」をクリックする。
「キーを押してください (Press a key)」というメッセージが表示されます。
Ctrl+i と入力する。このキー・シーケンスを入力した後、Ctrl+I というラベルがマクロ名の下に表示されます。
「保管 (Save)」をクリックして、この割り当てを保管する。
「OK」をクリックして、キーボード・ウィンドウを閉じる。
割り当てられたキーの組み合わせを使用してマクロを再生する手順は、次のとおりです。
アプリケーションをこのマクロの開始点 (「ISPF 基本オプション・メニュー (ISPF Primary Option Menu)」) に置く。
Ctrl+i を押す。
マクロが再生されます。