ネットワーク・インターフェース障害によって発生する選択フォールオーバー

PowerHA® SystemMirror® サービス IP ラベルを持つネットワーク・インターフェースに障害が発生し、同じ PowerHA SystemMirror ネットワーク上のノード上に使用可能なネットワーク・インターフェースが他にない場合、そのノード上の影響を受けるアプリケーションは実行できません。 サービス・ネットワーク・インターフェースがノード上で使用可能な最後のアダプターである場合は、ネットワーク・インターフェース障害によってネットワーク障害イベントが起動されます。

PowerHA SystemMirror は、 ローカルグローバルの 2 つのタイプのネットワーク障害を区別します。 あるノードが特定のネットワークを通して通信できなくなり、そのネットワークがまだ他のノードによって使用されている場合は、ローカル・ネットワーク障害が発生します。 すべてのノードがネットワークを通して通信できなくなった場合は、グローバル・ネットワーク障害が発生します。

PowerHA SystemMirror は、ローカルおよびグローバルのネットワーク障害イベントに以下の形式を使用します。

ローカル・ネットワーク障害イベント
network_down <node_name> <network_name>
グローバル・ネットワーク障害イベント
network_down -1 <network_name>

ローカル・ネットワーク障害では、 node_down イベントをトリガーするイベント前処理を作成できます。 これには、障害リソースを持つリソース・グループが別のノードに移動するという望ましい効果もありますが、ノード上のすべてのリソース・グループが他のノードに移動するという望ましくない効果もあります。

選択フォールオーバーでは、より効果的にネットワーク・インターフェース障害を処理するために、このインフラストラクチャーが使用されます。 この場合、ローカル・ネットワーク障害をノード障害にプロモートするために、イベント前処理を作成する必要はありません。 PowerHA SystemMirror がネットワーク・インターフェース障害を処理する方法について詳しくは、以下のセクションを参照してください。

グローバル・ネットワーク・イベントはすべてのノードに適用され、その結果、すべてのノードがダウンするため、グローバル・ネットワーク障害を node_down イベントにプロモートする必要はありません。

ネットワーク・インターフェース障害に対するアクション

PowerHA SystemMirror は、ネットワーク・インターフェース障害の場合に以下のアクションを実行します。

  • サービス IP ラベルを持つネットワーク・インターフェースで障害が発生し、同じノードに使用可能なネットワーク・インターフェースがない (したがって、 swap_adapter が不可能な) 場合は、障害が発生したサービス・ネットワーク・インターフェースに関連のあるリソース・グループだけが、別のノードに移動されます。
  • ネットワーク・インターフェースで障害が発生し、影響を受けるリソース・グループに対して rg_move が起動される場合は、使用可能なネットワーク・インターフェースの確認が行われます。 使用可能なネットワーク・インターフェースを持つ最高優先順位のノードが、リソース・グループの獲得を試みます。
  • PowerHA SystemMirror は、リソース・グループを解放する前に、クラスターに結合するノード上でネットワーク・インターフェースが使用可能であることを検査します。 使用可能なネットワーク・インターフェースが存在しない場合、リソース・グループは解放されません。

上記のアクションでは、リソース・グループ定義内に使用可能なノードが存在しているものと想定されています。

hacmp.out ファイルには、選択フォールオーバー・アクションの結果として実行された、クラスター・アクティビティーについて通知するメッセージが記録されます。