Sametime のユーザー名の Microsoft Outlook のツールバーへの表示
Sametime® Integrator for Microsoft Outlook (「Outlook ツールバー」) は、Sametime に ID フレーズの処理を依頼することによって動作します。Microsoft Outlook の場合のフレーズはメールアドレスです。ツールバーによって検出されたメール「フレーズ」を解決するようにサーバーが構成されていない場合は、[対象連絡先 (Target Contact)] ボタンが Sametime の表示名とステータスを表示するように更新されず、「jsmith@example.com」や「JSMITH」(X.400 アドレスの CN 部分) などのメールアドレスが表示されたままになります。
このタスクについて
手順
- Sametime クライアントにログインします。
新規メールアドレスが検出されると、Outlook ツールバーから Sametime クライアントに XML メッセージが送信され、検索処理が行われます。これらのメッセージは、クライアントのログにエコー出力できます。 ユーザーの構成情報は、そのユーザーの Documents and Settings フォルダの下にあるワークスペースに保管されます。このワークスペースのパスは、Documents and Settings¥User¥Application Data¥Lotus¥Sametime¥.config です。 ここに置かれた rcpinstall.properties ファイルは、クライアントが起動するたびに処理されます。
このファイルを開き、ファイルの終わりに以下の行を追加します。
com.ibm.collaboration.realtime.brokerbridge.level=FINE以降の起動時には毎回、Sametime クライアントと Office 統合機能との間での XML トラフィックが Application Data¥Lotus¥Sametime¥logs フォルダ内の trace-log-N.xml ファイルに記録されます。
これらのログを使用して容易に作業を行うためのヒントを、以下に示します。
- トラブルシューティングの作業は、1 つの Office アプリケーションだけを対象にして集中的に行ってください。他の Office アプリケーションや SharePoint ページは開かないでください。これらを開くと、ログのサイズが大きくなり、そのメッセージトラフィックの中に Outlook メッセージが埋没してしまいます。
- ログの書き込みを完了するには、通常、Sametime クライアントを終了する必要があります。そのため、最も容易にログを調べる手法となるのは、Sametime を開始し、問題のあるいくつかのメールをクリックしたら、クライアントを終了し、ログを調べることです。
- ログは、ブラウザで Application Data¥Lotus¥Sametime¥logs フォルダから開かれるように設計されています。このフォルダの中には、出力の表を作成するためのフォーマット設定ファイルがあります。
- 解決要求を探します。
トレースログを開いたら、ブラウザの機能を使用して、ページ内のテキストを検索し、「liveNameResolve」というフレーズを見つけます。 Outlook ツールバーは解決を要求するために、このタイプの XML メッセージを使用します。メールアドレスは 1 人のユーザーに一意的にマップするため、Outlook ツールバーは、固有の一致のみを返す検索サービスを使用します。liveNameResolve を含む表の行が見つかったら、目的のフレーズは lookupName セクションにあります。このセクションの stringArray¥data ノードに、1 つ以上のフレーズの配列が示されています。 具体的な例として、STOIDEV エンタープライズ内でユーザー John Doe からメールを受信した場合、liveNameResolve は以下のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <messageSet version="1.0" signed="false"> <liveNameResolve typeVersion="1.0"> <lookupNames valueType="stringArray"><stringArray length="1"> <data><!<CDATA<CN=John Doe,CN=Users,DC=stoidev,DC=com>>></data> </stringArray> </lookupNames></liveNameResolve><signature /> </messageSet>上記の例は、このページ用にフォーマット設定されていますが、ログでは 1 つの行として表示される場合があります。 この例でのメールアドレスのフレーズは、CN=John Doe,CN=Users,DC=stoidev,DC=com です。
上記の例 (実際の Exchange テストセットアップを使用したもの) の場合、メールアドレスのこの特定のフォーマットは、通常、Outlook ユーザーには表示されません。Outlook の文書やダイアログでは、「John Doe」または「jdoe@stoidev.com」がユーザーに示されます。
- フレーズを確認します。
解決結果を簡単に確認するには、まず Sametime クライアントを開始し、[連絡先の追加] をクリックします。次に、liveNameRequest のフレーズ (この例では CN=John Doe,CN=Users,DC=stoidev,DC=com) を [新規連絡先] ダイアログボックスの [ユーザー名] フィールドに貼り付けて、[検索] をクリックします。フレーズが固有の結果を返した場合、ツールバーも同様にその結果を取得して、対象の連絡先に対して完全に機能するはずです。 検索結果がない場合、あるいは検索結果が複数ある場合には、ツールバーはフレーズを解決して Sametime ユーザーにそのアドレスを表示することができません。
- サーバー設定を調整します。
Sametime クライアントと (Sametime クライアント内で動作する) Outlook ツールバーはどちらも、特定のフレーズをユーザーに関連付ける処理を Sametime サーバーに依頼します。ディレクトリとの通信には、このサーバーのみが使用されます。そのため、Sametime サーバーが関連付けを設定できない場合、Outlook ツールバーは関連付けが存在しないと見なすしかありません。ただし、Sametime サーバーには優れた柔軟性があるため、この処理を行う際に、サーバーに任意のディレクトリフィールドを使用するように指定できます。
Sametime Community Server の LDAP ディレクトリ構成の [検索] 設定にある [ユーザー名を絞り込む検索フィルター] というフィールドで、使用する照会を定義します。推奨する設定は「mail=%s」です。これは、ID フレーズが SMTP メールアドレス「ajones@example.com」のとき成功します。上記の例のような場合、多くの Exchange デプロイメントのデフォルト設定では「legacyExchangeDN」という属性内にこのアドレスフレーズがそのまま含まれるため、通常は「(legacyExchangeDN=%s)」という照会語が、フィルタ文字列にある「(mail=%s)」などに追加されます。これ以外の場合には、使用可能なディレクトリ属性を検査して、適切な一致を検出しなければならないこともあります。例えば、以下のようになります。(&(objectclass=organizationalPerson)(|(mail=%s*)(cn=%s*)(legacyExchangeDN=%s) (userPrincipalName=%s*)))また、Microsoft Exchange の連絡先が正しく解決および認証されるように、Sametime Community Server の LDAP ディレクトリ構成の [検索] 設定にある [ユーザー名を識別名に絞り込む検索フィルター] フィールドに、照会語 (legacyExchangeDN=%s) を追加します。例:(&(objectclass=organizationalPerson)(|(cn=%s)(givenname=%s)(sn=%s)(mail=%s) (legacyExchangeDN=%s)))最後に説明する詳細として、Sametime サーバーは、デフォルトで、LDAP 正規形式の属性値を単一のフィールドとしてスキップオーバーしますが、この動作は指定変更できます。例えば legacyExchangeDN などの場合には、指定変更する必要があります。指定変更の動作を設定するには、Sametime サーバーの sametime.ini 構成ファイルを編集して、以下の行を追加します。
ST_DB_LDAP_ALLOW_SEARCH_ON_DN=1この行を、[Directory] というラベルが付いたセクションに追加します。 このようなセクションがない場合には、sametime.ini ファイルの終わりに以下の 2 行を追加して、セクションを作成します。
[Directory] ST_DB_LDAP_ALLOW_SEARCH_ON_DN=1