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POWER7 情報

AIX 環境でのカセット入りの PCI アダプターのシステムでの電源オン時の状態での取り外しおよび取り替え

AIX® 環境でシステム電源オンの状態で PCI アダプターを取り替えることができます。

重要:
  1. 障害のある PCI アダプターを取り外して、それを同じタイプのアダプターと取り替える 場合は、この手順を使用してください。
  2. 障害のあるアダプターを取り外して、スロットを空のままにしておく場合は、AIX 環境でのカセット入りの PCI アダプターのシステムからの電源オン時の状態での取り外しを参照してください。
  3. この手順は、既存のアダプターを取り外して、タイプの異なるアダプターを取り付ける 場合には使用しないでください。 異なるアダプターを取り付けるには、AIX 環境でのカセット入りの PCI アダプターのシステムからの電源オン時の状態での取り外しの 説明に従って既存のアダプターを取り外してから、AIX 環境でのカセット入りの PCI アダプターの電源オン時の状態での取り付けの 説明に従って新しいアダプターを取り付けてください。
  4. AIX でシステム電源オン時の状態で PCI アダプター上で実行されるプロシージャー (ホット・プラグ・プロシージャーとも呼ばれる) には、その処理を行う前に、システム管理者が PCI アダプターをオフラインにしておかなければなりません。 アダプターをオフラインにする前に、 そのアダプターに接続されたデバイスもオフラインにしなければなりません。そのようにしておけば、 サービス技術員またはユーザーはシステム・ユーザーが予期しない障害に会わないようにすることができます。

システムが HMC によって管理されている場合は、HMC を使用してシステムの部品を取り替える手順を実行してください。手順については、ハードウェア管理コンソールを使用した部品の取り替えを参照してください。

HMC がない場合は、以下の手順を実行して、AIX 環境でシステムの電源をオンにしたままで PCI アダプターを取り替えます。

  1. 始める前にの説明に従って、前提条件となる作業を行います。
  2. 感電を避けるため、および静電気に弱いデバイスを扱うための適切な予防措置を取ってください。 詳しくは、感電の回避および 静電気に弱い装置の取り扱いを参照してください。
  3. システム装置内での PCI アダプターの位置を決定します。
  4. 取り外す各アダプターのスロット番号と位置を記録します。
    注: アダプター・スロットはシステム装置の背面に番号付けされています。
  5. そのアダプターを使用しているプロセスやアプリケーションを確実に停止させます。
  6. 以下の手順に従って、AIX 診断ツールの「PCI ホット・プラグ・マネージャー」メニューを使用して PCI アダプターを取り替えます。
    1. root ユーザーまたは celogin ユーザーとしてログインすることによりシステム診断に 入り、AIX コマンド行で diag と入力します。
    2. 「診断操作命令 (DIAGNOSTIC OPERATING INSTRUCTIONS)」メニューが 表示されたら、Enter キーを押します。
    3. 「機能選択 (FUNCTION SELECTION)」メニューで「 タスク選択 (Task Selection)」を選択してから、Enter キーを押します。
    4. 「タスク選択 (Task Selection)」リストで「PCI ホット・プラグ・マネージャー」を選択します。
    5. 「デバイスの構成解除」を選択して、Enter キーを押します。
    6. F4 (または Esc +4) を押して「デバイス名」メニューを表示します。
    7. 取り外すアダプターを「デバイス名」メニューで選択します。
    8. タブ・キーを使用して、「定義の保持」に「YES」と応答します。タブ・キーを再び使用して、「子デバイスの構成解除」に「YES」と応答して、Enter キーを押します。 「よろしいですか?」ウィンドウが表示されます。
    9. Enter キーを押して情報を検証します。 構成解除が正しく完了すると、画面上部の「Command」フィールドの隣りに OK メッセージが表示されます。
    10. F3 (または Esc +3) を 2 回押して「ホット・プラグ・マネージャー」メニューに戻ります。
    11. 「PCI ホット・プラグ・アダプターの交換/取り外し」を選択します。
    12. システムから取り外すデバイスが入っているスロットを選択します。
    13. 「交換」を選択します。マシンの背面でアダプターに近接したオレンジ色の LED が高速度で明滅しているときは、そのスロットが識別されたことを 示しています。
    14. Enter キーを押します。これにより、アダプターは活動状態に入ります。つまり、システムから 取り外される準備ができたことを意味します。
  7. 取り外すアダプターに接続されているすべてのケーブルにラベルを付け、ケーブルを切り離します。
  8. システムから PCI アダプター・カセットを取り外します。 次のサブステップを実行します。
    1. 図 1 に示すように、PCI アダプター EMC シールド (A) を取り外します。
      図 1. EMC シールドの取り外し
      EMC シールドを取り外します
    2. 下部のカセット・ハンドル (B) を持ち上げます。図 2 を参照してください。 PCI カセット (C) をシステムの外に出します。
      図 2. システム装置から取り外された PCI アダプター・カセット
      システム装置から取り外された PCI アダプター・カセット
  9. ESD が保証された場所に、カセットをカバーの付いた面を上にして置きます。
    注: カバーにはラベルが付いています。
  10. PCI アダプター・カセットにアダプターを取り付けます。 以下のトピックを参照してください。
  11. システムの後部で、カセット・カバー・フラップを持ち上げて、使用するカセット・スロットを確認します。
  12. 下部カセット・ハンドルが保持クリップ方向に押し上げられていることを確認します。 これによりアダプターが、システム装置内で収められる正しい位置にセットされます。
  13. 次の手順を完了して、PCI アダプター・カセットを取り付けます。
    1. カセット (B) をカセット・スロットにスライドさせて入れます。図 3 を参照してください。 カセットをシステム装置に完全に挿入したら、下部カセット・ハンドル (B) を下方向にしっかりと押してコネクターにアダプターをロックします。
      図 3. システム装置に取り付けられている PCI アダプター・カセット
      取り付けられている PCI アダプター・カセット。
    2. 図 4 に示すように、EMC シールド (C) を取り替えます。
      図 4. クローズ位置にある PCI アダプター EMC シールド
      クローズ位置にある PCI アダプター EMC シールド
  14. 以下の手順に従って、AIX 診断ツールの「PCI ホット・プラグ」メニューを実行してデバイスを構成します。
    1. アダプターの取り替えが正常に終了したとのメッセージを受け取るまで、Enter キーを押し、システム診断の指示に従います。取り替えが正しく完了すると、メニュー上部の「Command」フィールドの隣りに OK メッセージが表示されます。
    2. F3 (または Esc+3) キーを押して、「PCI ホット・プラグ・マネージャー」メニューに従います。
    3. F3 (または Esc+3) キーを押して、「TASK」選択リストに 戻ります。
    4. 「ログ修復処置 (Log Repair Action)」を選択します。
    5. 取り替えたばかりのリソースを選択し、Enter キーを押して、Commit (F7 または ESC 7) を押してから、Enter キーを押します。
    6. F3 (または Esc+3) を押して、「タスク選択リスト (TASK Selection List)」に戻ります。
    7. 「ホット・プラグ・タスク (Hot Plug Task)」を選択して、Enter キーを押します。
    8. 「PCI ホット・プラグ・マネージャー」を選択してから、「 定義済みのデバイスの構成」を押して、Enter キーを押します。
    9. 取り替えたばかりのデバイスをリストから選択してから、Enter キーを押します。これで そのデバイスが構成されました。
    10. F10 キーを押して、診断プログラムを終了します。
      注: スタンドアロン診断を実行中は、プログラムを完全に終了させないでください。
  15. 以下の指示に従って PCI アダプターを検査してください。
    1. システム電源オン時の状態でアダプターを取り替えましたか?
      • はい - 次の手順に進みます。
      • いいえ - 以下の手順で診断プログラムをロードします。
        • AIX が使用可能な場合は、 AIX をブートし、root または CELOGIN としてログインしてから、diag コマンドを入力します。
    2. まだ診断メニューを表示していなければ diag コマンドを入力します。
    3. 「診断ルーチンに進む (Advance Diagnostic Routines)」を選択してから、「問題判別 (Problem Determination)」を選択します。
    4. メニューから、取り替えたばかりのリソースの名前を選択します。 取り替えたばかりのリソースが表示されていなければ、そのリソースに関連したリソースを選択します。 Enter キーを押してから、「コミット (Commit)」(F7 または Esc+7) を押します。
    5. 「問題判別 (Problem Determination)」はなんらかの問題を識別しましたか?
      • いいえ: 次の手順に進みます。
      • はい: 問題が識別されています。
        • お客様の場合は、エラー情報を記録した後、サービス・プロバイダーに連絡してください。
        • IBM 認定サービス・プロバイダーの場合は、マップ 210-5 に戻ってください。
  16. F10 キーを押して、診断プログラムを終了します。


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最終更新: 2014 年 2 月