テクノロジー・リーダーシップ

国際女性デーによせて:日本 IBMの女性コミュニティー が示す「変革の熱意」

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IBMのDiversity(ダイバーシティー)には、当事者自らが自分たちのキャリア課題を認識し、解決策を会社に提言するという文化と仕組みがあります。日本IBMには、女性社員のさらなる活躍を支援する取り組みとしてJapan Women’s Council(JWC)とCOSMOSという2つの女性コミュニティーがあります。JWCは女性リーダーの育成を目指して1998年に、COSMOSは技術・研究の分野における女性リーダーの育成を目指して2005年にスタートしました。


この2つの女性コミュニティーが初めて共同プロデュースし、国際女性デーである2018年3月8日に日本IBM社員やお客様を招いてイベントを開催しました。

「IBM Japan Women’s Day」と名づけられたイベントには、日本IBMの代表取締役社長執行役員 エリー・キーナンをはじめ、多数の男性エグゼクティブやお客様、女性社員など総勢100名が集い、2018年の国際女性デーのテーマである“Press for Progress”についての課題と可能性を議論しました。JWCとCOSMOSのリーダーからの問題提起やパネルディスカッションの事例紹介を受けて「当たり前だとされていることに疑問をもつ」「無意識なバイアスやステレオタイプな考え方から脱却して挑戦する」「小さな成功を積み重ねて信頼や存在感を増していく」「理想の誰かを追い求めるのではなく、違いを受け入れて自分らしさを追求する」「仲間と互いに認め合い、共に進んでいく」などの5つテーマについて、お客様も男性役員も参加して、14のテーブルにわかれて自由にディスカッションしました。

プログラムの終盤では、日本IBM社長のエリー・キーナンから参加者に「日本IBMの女性活躍支援は長い歴史があり、成果をあげてきたが、私たちにできることはまだまだ沢山ある」とメッセージが送られました。「一人ひとりが行動や意識を変え、それを大きなうねりとし、社会を変えていこう」という参加者全員の明日へのコミットメントとともに、共感と熱気に包まれたイベントは終了しました。

イベントに参加したお客様からは「女性リーダー登用がなかなか上手く進まず、壁にぶつかっていたところなので、本当に参加してよかったです。エグゼクティブや女性ロールモデルと一緒になって進めていく効果を改めて感じました」といった声や「皆さんが『当事者意識』を持っていらっしゃることが素晴らしい、と感じました。弊社でも技術職、事務職、内勤、外勤それぞれ今後のキャリアパスに悩んでいます。そういった中、日本IBMのようなネットワーク作りにダイバーシティ推進室がもっと関わると同時に、本人達の意識啓発にも努めないといけないなと思いました」など、主体的に取り組みを推進しているメンバーの熱意がイベントを通じて伝わったことが感じられる、前向きなコメントをいただきました。

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