IBM Power

Red Hat OpenShift Container PlatformがIBM Power Systems Virtual Serverに対応

記事をシェアする:

OpenShiftのエクスペリエンスをIBM Power Systems Virtual Serverに拡大

IBMは、Red Hat OpenShift 4.6 がx86と共にIBM Power Systems、IBM Z、IBM LinuxONEのインフラストラクチャーに対応という発表に続き、今回、Red Hat OpenShiftがIBM Power Systems Virtual Serverで、プラットフォーム非依存のインストーラー[1]を使用して利用できることを発表します。これにより、お客様はPower Systemsのクラウド機能をさらに拡張し、回復力に富むセキュアなハイブリッドクラウド・プラットフォームを実現できるようになります。

お客様は、新しいRed Hat OpenShiftクラスターを開発テスト環境として容易に使用できます。また、Red Hat OpenShiftはデータ集約型ワークロードの処理を実行する高可用性クラスターを作成できる設計です。Power Systems Virtual Server上でRed Hat OpenShiftが利用可能になることによって、IBM Cloud Paks、Red Hat Runtimes、オープンソース・ソフトウェア、独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)のアプリケーションなど、コンテナ化されたアプリケーション向け実行環境の新たな扉が開かれました。

IBM Cloud Paksは、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの環境で、クラウドネイティブのビジネス・アプリケーションをモダナイズ、あるいは移行および構築するために、コンテナ化されたIBMミドルウェアとオープンソース・ソフトウェア・コンポーネントを提供します。Power Systems をご利用のお客様からは、「Cloud Pak for Dataを使用することで製品を市場に出すまでの時間が短縮された」「既存のオンプレミスのアプリケーションにAIの洞察を取り込むことができた」などの声を既にいただいておりましたが、今後はその機能をPower Systems Virtual Serverに広げることができます。

なぜお客様にとって重要なのか

コンテナ化されたワークロードの展開を計画するお客様のために、Power Systems Virtual Server上のRed Hat OpenShiftは、お客様が新たな製品やサービスを市場に出すまでに要する時間を短縮するための柔軟性とオンデマンドのスケーラビリティーを安全な環境[2]で提供します。Power Systems Virtual Serverは従量制課金のため、希少なリソースを最適に割り振り、変化するビジネス・ニーズに対応できます。また、今後は、既存のAIX、IBM i、Linuxベースのアプリケーションと共に、最新のRed Hat OpenShift環境向けにクラウドネイティブなコンテナ・ベースのアプリケーションを開発できます。加えて、IBM Systems Lab Servicesでは、Power SystemsでRed Hat OpenShiftとコンテナの利用を開始するための豊富ななオファリングを提供しています。

適用事例

  • クラウドネイティブ・アプリケーション開発とアプリケーション・モダナイゼーションのプロジェクトのための開発テスト用Red Hat OpenShiftクラスターの実行
  • 従来型のIBMミドルウェアから、アジャイルかつクラウドネイティブ、コンテナ・ベースサービスへの転換
  • Power Systems Virtual Server上のRed Hat OpenShiftにおけるIBM iおよびAIXのアプリケーションと新しいクラウドネイティブ・サービスの共存による管理の簡素化とパフォーマンスの最適化

容易な構成と運用

IBMは、お客様がPower Systems Virtual ServerでRed Hat OpenShiftの利用を容易に開始できることを目標としています。Red Hat Ansibleを筆頭とする自動化テクノロジーによって、大半のインストール作業が自動化されているため、Red Hat OpenShiftやKubernetesを初めて使用するお客様も容易にクラスターを実行できます。IBM Cloud Paksやその他のアプリケーションのインストール作業は、Power Systems Virtual Serverとオンプレミス環境で同じ展開方法を提供する自動化テクノロジーにより簡素化されています。 Power Systems Virtual Server 上のOpenShiftの詳細をご覧ください。

また、IBMでは、どのようなスキル・レベルで、もOpenShiftクラスターをPower Systems Virtual Serverで展開し、さまざまなユース・ケースでの活用方法を学べるようステップバイステップの学習パスを用意しています。

関連情報


[1]Red Hat Knowledge Baseの記事「Deploying OpenShift 4.x on non-tested platforms using the bare metal install method」(https://access.redhat.com/articles/4207611)

[2]NIST FIPS 140-2レベル4認定ハードウェアで構築された業界初のサービスのIBM Hyper Protect Crypto ServiceをベースとするPower Systemsの暗号化。


本記事は「Red Hat OpenShift Container Platform now available on IBM Power Systems Virtual Server」を抄訳し、一部編集したものです。


More IBM Power stories

IBM Power プロセッサー搭載サーバーの、省エネ法に基づく、エネルギー消費効率

2024年5月16日更新:IBM Power S1012のエネルギー消費効率を追加しました。 当記事では、IBM Power プロセッサーを搭載するサーバー製品の、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(以下省エネ法 […]

さらに読む

IBM Power Salonのご案内〜毎月第2水曜日9時開催〜

6月よりPower Salonページはお引越しします! 新しいページはこちら 「IBM Power Salon」それは、IBM Powerユーザーのための自由な語り場 日本IBMは、「IBM Power Salon」を2 […]

さらに読む

より多くの価値を提供するIBM ストレージ

期間限定の価格改定と標準構成モデルの提供 IBM は、お客様が必要とする最も一般的なワークロードに対応するフラッシュ・ストレージの標準構成モデルを提供しています。IBMが提供するフラッシュ・ストレージである IBM St […]

さらに読む