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次世代プラットフォーム IBM z16を発表: 革新的なイノベーションでハイブリッドクラウドとAIの未来を創造

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本日は、お客様とIBMにとって歴史的な日です。IBMは次世代システムを担う IBM® z16™を発表しました。業界初の統合されたオンチップAIアクセラレーターを活用することにより、お客様の最も重要なアプリケーションにリアルタイム取引の分析が大規模[1]にできるようレイテンシーを最適化した推論を提供します。サイバー脅威のリスクが高まる社会において、IBM z16は業界初の耐量子暗号システム[2]により、「今盗んで後から復号する」というサイバー攻撃からお客様のシステムを保護します。

このような革新的なイノベーションは、IBM Systems や IBM Research にわたる世界各国の何千人もの専門家の協力がなければ実現できませんでした。ハードウェアやソフトウェアのエンジニアリング・チーム、実環境での検証とシミュレーションを実施するチーム、受賞歴のあるサポートとサプライチェーンのチームなど、オールIBMで実現しました。

また、IBM z16では、70社以上の企業から数百人のお客様を深く巻き込み、お客様中心のアプローチを採用しました。IBM メインフレームの将来に向けて、すでに同様の取り組みを実施しています。

業界初のイノベーションに加え、ハイブリッドクラウド環境において、データに基づく洞察とともに、セキュア、モダナイゼーション、自動化、変革を実現するための新機能を提供します。

 

ハイブリッド・アプローチによるモダナイゼーションの推進

IBM z16は、お客様のための戦略的なプラットフォームです。重要な事業運営をサポートし、機密性の高いデータを保護します。業界をリードするセキュリティー、データ・プライバシー、および高速性を備えたハイブリッドクラウド環境に統合されるオープンで俊敏なプラットフォームです。

IBM Z and Cloud Modernization Centerの発表IBM Z and Cloud Modernization StackWazi as-a-Service の発表、また、IBM コンサルティングによる IBM Z Application Modernizationを活用し、お客様のアプリケーション・モダナイゼーションを支援、開発者の生産性を最適化します。

意思決定の速度を高めるAI 推論と自動化

今日の経済では、事業運営全体において、迅速かつ将来を予測した意思決定が求められています。IBM z16では、業界初のオンチップAIアクセラレーター[3]IBM Telumプロセッサーを活用して、AI推論機能を提供します。

企業がこれらのイノベーションの効果を得るために、IBMはWatson Machine Learning for IBM z/OSの拡張を発表しました。ネイティブz/OSアプリケーションを含む運用データから洞察を得ることにより、より迅速な意思決定を支援します。

不正防止などのユースケースには不可欠であり、トランザクションが完了する前にAI推論を可能にし、不正行為を未然に防止します。

さらに、エンタープライズ・データベースをリードする最新リリースであるDb2 13 for z/OSも発表します。Db2 13 for z/OSは、SQL Data Insightsの新機能が含まれます。IBM Telum プロセッサーを活用することで、より迅速かつ容易にデータの類似性などを特定し、データサイエンスのプロセスをシンプルにします。

意思決定の速度を高めるリアルタイム洞察に加え、企業はよりインテリジェントなインフラストラクチャーを必要としています。IBMの AI による一連の自動化テクノロジーは、 IBM z16と共に使用することで、ハイブリッド・データソース全体にわたる異常を予測し、アプリケーション・パフォーマンスをより良く理解し、モバイル経由での問題をメインフレームの監視機能によって迅速に解決することにより、ダウンタイムのコストとリスクを軽減することができます。

サイバー攻撃に対応できるセキュアなシステム

セキュリティーやサイバー・レジリエンシーが最重要課題であることは、お客様との対話からも明らかです。IBMはお客様が今日からデータを保護し、明日に備えることができるよう支援します。業界初の耐量子暗号システム[4]によって、お客様のセキュリティーおよびレジリエンシー戦略をサポートする2つの新機能が導入されます。

IBM SecurityのIBM Z Security and Compliance Centerは、監査報告書に使用する証拠をシステムで生成し、データをPCI-DSS[5]などの既知の業界標準と比較することができます。これにより、監査準備を迅速化し、コンプライアンス管理を簡素化することができます。サイバー・レジリエンシーには、ビジネス要件と運用要件の両方に対応する柔軟性が必要です。

IBM Z Flexible Capacity for Cyber Resiliencyにより、お客様は本番システムから別の場所[6]にあるバックアップ・システムへの切り替えを完全に自動化します。

IBM z16について

IBM z16はお客様のビジネス戦略に沿った次世代プラットフォームであり、今後もお客様の未来にとって中心的な存在であり続けると確信しています。

新システムの詳細については、IBM z16の製品ページを参照してください。


IBM の将来の方向性と意図に関する記述は、予告なしに変更または撤回されることがあり、目標や目的を表すものにすぎません

[1][3]免責事項:第三者機関のアナリストによる引用

[2][4]免責事項:Crypto Express 8S を搭載したIBM z16は、NISTが実施するPQC標準化プロセス中に最終候補として選択された耐量子暗号アルゴリズムへのアクセスを提供する、耐量子暗号APIを提供します。 耐量子暗号とは、大規模な量子コンピューターが構築された後も情報資産を安全に保つために、従来のコンピューターと量子コンピューターの両方による攻撃に対して抵抗性のあるアルゴリズムを特定することを意味します。これらのアルゴリズムは、多数のファームウェアおよびブート・プロセスの整合性を確保するために使用されます。IBM z16は、ファームウェアの複数の層にわたる耐量子暗号テクノロジーによって保護される業界初のシステムです。

[5]免責事項:IBM は、規制遵守を保証するものではありません。
その目的は、特定のリソース・グループに対する現在の姿勢に関するある時点の記述を提供することです。システムが行政監督に従って構成されていることを保証する責任は、IBM Z Security and Compliance Centerを使用している個々の企業にあり、IBM は、コンプライアンスの見落としやデータ侵害に関連する罰則について責任を負いません。業界別規制の見解:

  • PCI DSS -Payment Card Industry Data Security Standard
  • NIST SP800-53 -National Institute of Standards and Technology

[6]IBM z16は、z/OSバージョン2.2以降を使用して、別の場所にインストールする必要があります。GDPS v4.4は、自動化を提供するために必要です。System Managed CF Structure Duplexing、Sysplex Failure Management、Capacity Provisioning Managerなど、必要なレジリエンシー技術が有効になっている必要があります。他の構成では、異なる可用性特性が提供される場合がある。お客様は、オプションとして、自動化のために他の第三者ツールを使用することができます。


本記事は「 The new IBM z16: Creating a bright future for hybrid cloud and AI with ground-breaking innovation」を抄訳したものです。


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