IBM Storage

IBMはガートナー Magic Quadrantの2020年プライマリー・ストレージ分野でリーダーとして13度目の選出

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IBMは2020 Gartner Primary Storage Magic Quadrantでリーダーに選ばれました。 評価された要素は、「ビジョンの実行力と完全性」「パフォーマンス」「セキュリティー機能の拡張」「パブリッククラウドとの親和性を強化する高度なソリューションを提供できる能力」です。今回の2020 Gartner Primary Storage Magic Quadrantは、ガートナーがマジック・クアドラントでIBMを初めてプライマリー・ストレージのリーダーとして選出してから13度目のレポート(*1)になります。

ガートナーは、今回のレポートで、IBM FlashSystemとIBM DS8900Fを評価しました。IBM FlashSystemはオールフラッシュ・ストレージまたはハイブリッド・ストレージとして提供されています。IBM DS8900Fは基幹業務向けに高い可用性を提供するハイエンド・ストレージです。

IBM FlashSystem

IBMは、プライマリー・ストレージ製品をIBM FlashSystemブランドに統合して、製品ラインを簡素化しました。IBM FlashSystemは、機能が豊富で費用効果が高い企業向けストレージ環境を構築するオールフラッシュ・ストレージとハイブリッド・ストレージを、すべてのサーバー(IBM ZとIBM LinuxONEを除く)向けに提供します。

IBM FlashSystemは、エントリー、ミッドレンジ、ハイエンドのいずれのモデルも高性能なストレージ仮想化機能を提供します。そして、企業のあらゆる範囲のデータ・サービスにおける厳しい要件を満たし、CAPEX(資本的支出)、OPEX(事業運営費)、企業のITインフラストラクチャーの複雑さを軽減しながら、ハイブリッドクラウド展開に対応してシームレスに拡張できます。IBM FlashSystemが提供する仮想化機能は、数々の受賞歴があるストレージ・ソフトウェア「IBM Spectrum Virtualize」に基づいています。IBM Spectrum Virtualizeは、オンプレミスのデータセンターからパブリッククラウド環境のコンテナに至る様々な環境でストレージ仮想化を展開。異機種混合のストレージをサポートし、限られたIT予算でデータの急速な増加への効率的な対応を実現します。

IBM Spectrum Virtualizeは、500種類以上の様々なメーカーの多様なストレージ製品を仮想化によって統合するとともに、統合した既存のストレージ製品に対してIBM Spectrum Virtualizeが提供する高度な機能を適用できるため、ストレージ資源を最大限に有効活用できます。高度な機能の具体例として、「99.9999%(シックスナイン)の可用性」「データ移行機能」「ストレージ・リソースを仮想化して割り当てるシン・プロビジョニング(Thin Provisioning)」「ストレージ容量の再利用コマンドであるSCSI unmapのサポート」「IBM製ではないストレージ製品向けの外部ストレージ仮想化機能」が挙げられます。

「IBM FlashSystemの発表は、ストレージ市場に変革をもたらす出来事でした。受賞実績のある複数ブランドの製品を1つの製品ファミリーに統合することで、IBMは既存のお客様の投資を保護するだけではなく、将来に向けて強力なイノベーションを提供します。FlashSystemは、エントリー・レベルからハイエンドまで拡張性や適応性が高く、柔軟でシームレスなソリューションを提供し、お客様のハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境に適用できます。また、ビジネス・パートナーが取り扱う商材として適しています。 これは、お客様とビジネス・パートナー双方にメリットがあると思います」
(Bob Elliot, Vice President, Storage Sales, Mainline Information Systems)

IBM DS8900F

ハイブリッドクラウドの活用を最大化するには、IBM Z、IBM LinuxONE、IBM Power Systemsのエンタープライズ・サーバーが提供するミッション・クリティカルな機能に対応するクラウドネイティブなストレージ製品が不可欠です。IBM DS8900Fは、高速トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、コンテナ・ベースのアプリケーション向けに、独自の先進機能を組み合わせて高速・高信頼・安全を提供するストレージ製品です。

さらに、IBM DS8900Fは、ハイブリッドクラウド環境のデータを保護するAES-256暗号化と、実動データの変更が不可能なポイント・イン・タイム・コピーなどをの機能を持つ「IBM Safeguarded Copy」を提供することで、ユーザーの誤操作、悪意のあるデータ破壊、ランサムウェア攻撃によるビジネスの中断や経済的損失のリスクを大幅に軽減します。

また、IBM DS8900Fは、IBM Cloud PaksをサポートするとともにRed Hat OpenShiftの機能を拡張。Container Storage Interface(CSI)のサポートによって、基幹業務用コンテナ向けに永続的ストレージを提供します。

「データ活用におけるメインフレームのアプローチとして、AIやリアルタイム分析といった最新のワークロードが最適です。メインフレームの展開と事業には明るい未来があります。 したがって、メインフレームと同等のパフォーマンス、信頼性、セキュリティーを提供可能なストレージ・ソリューションをお客様へ提供する必要があります。 IBM DS8900FとIBM TS7700 仮想テープ・ライブラリーは、メインフレームをご利用のお客様が必要とする性能を完全に満たします」
(Mark Tansey, Storage Solutions Sales Director, Vicom Infinity)

>>こちらからガートナー・レポートのコピーを参照できます。

ガートナー、プライマリー・ストレージ・アレイのMagic Quadrant、2020年11月30日、Santhosh Rao | ロジャーW.コックス| ジョセフ・アンスワース| ジェフ・ヴォーゲル
ガートナーは、調査資料に記載されているベンダー、製品、またはサービスを推奨していません。また、テクノロジー・ユーザーに、最高の評価またはその他の指定を持つベンダーのみを選択するようにアドバイスしていません。 ガートナーの研究出版物は、ガートナーの研究機関の意見で構成されており、事実の表明として解釈されるべきではありません。 ガートナーは、商品性または特定目的への適合性の保証を含め、この調査に関して、明示または黙示を問わず、すべての保証を否認します。

*1 2 reports: 2019-2020 – Gartner Magic Quadrant for Primary Storage (current report published December 2020) 6 reports: 2016-2018 – Gartner Magic Quadrant for General-Purpose Disk Arrays (current report published November 2018) 5 reports: 2016- 2018 – Gartner Magic Quadrant for Solid State Arrays


関連情報


本記事は「IBM is recognized by Gartner as a Leader in the 2020 Primary Storage Magic Quadrant for the 13th consecutive time(written by Elisa Ortiz Fava)」を抄訳し、一部編集したものです。

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