IBM Sustainability Software
新しい気づきが新しい発想に、そしてより便利な社会へ | 富田 亜紗美 テクニカル・セールス
2020年06月05日
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AI Applicationsチームメンバー・インタビュー #30
富田 亜紗美 テクニカル・セールス
IoTやAIに代表されるテクノロジーと、今後どう関わっていくのか。個人として、IBMとして、社会とこれからどう関わっていくのか。
— そんな観点でAI Applicationチームのメンバーに語っていただいているインタビューシリーズ、今回はAI Applicationsチームに加わったばかりの富田 亜紗美さんにお話を伺いました。
(インタビュアー 八木橋パチ)
— お久しぶりです。まず、簡単に自己紹介してもらっていいですか?
はい、よろしくお願いします。富田亜紗美です。入社後最初の配属先では、コラボレーション製品のデリバリーを担当していました。
その後、もっと時間をかけてお客さまとじっくり向き合える仕事がしたいと思って、AVP(アクセラレーテッド・バリュープログラム)というチームに異動しました。
— デリバリーとAVPが具体的にどんなお仕事なのか、少し説明してもらえますか?
デリバリーは製品をご契約いただいたお客さまの導入を支援する仕事で、製品がお客さまの環境で正常動作して利用できるようになるところまでの支援が基本的な業務内容ですね。
AVPはその先の支援で、導入いただいた製品がお客さまのビジネスにもっと価値を提供できるよう、サポート的な業務をしながら活用方法などを提案していく仕事でした。
— 最近よく耳にする「カスタマーサクセス」という仕事に近い感じかな。IBMにもそういう仕事があるって知りませんでした。
私たちAVP担当者の間では自分たちのことを「交通整理係」って呼んでいました。
仕事の説明をするときは、「2人の人が1つのみかんを欲しがっていたら」って話をよくしていましたね。
— 仲良く半分に分ける?
もちろんそれも一つの方法です。でも、2人が本当に求めているものが何かをよく聞けば、違う解決策が考えられることもありますよね。例えば、1人はみかんの皮を料理に使いたいだけなのかも。
もしそうだったら、中身と皮で2人とも望みのものを十分手に入れて満足できるかもしれないですよね。
— なるほど、真意は訊かなきゃわからないですよね。ところで、私が最初に富田さんと会ったのは2年半くらい前かな、覚えていますか?
あれ…そうでしたっけ。私はいろんな人からパチさんのことを聞いていたし、姿もお見かけしていたので、もっと前から知っていた気分でした。
–あのときはコラボレーション製品のVAPで、社内展開も担当されていたんですよね?
いいえ、セキュリティー製品を担当していました。でも仲良くしていただいていたコラボレーション製品担当の先輩に「一緒に社内展開しようよ」ってお声かけいただいて、おもしろそうだなってやっていました。
ボランティアですね。その製品に可能性も強く感じていたので。
— 知りませんでした! てっきり製品主担当だと思ってコキ使っちゃってました…ごめんね。
— 富田さんは元々東京の人なんですか?
違います、大学入学時から東京ですね。実家は愛知県です。
両親がちょっと変わっていて「東京が大好き」な関西人で。それで子どもの頃から何かというと家族で東京に遊びに連れてこられていました。なんとなく「そのうち私はここで暮らすんだろうな」と思ってましたね。刺激的な都市ですよね。
— 「東名阪」って言うくらいで、愛知も有数の刺激的な大都市なんじゃないんですか?
東京は全然レベルが違いますよ。渋谷とか銀座とか吉祥寺とか、こんな大規模でそれぞれの色を持った街があちこちに点在している都市って、そんなにないんじゃないんですかね。
— 東京が好きなんですね。でも疲れませんか?
私は新しいアイデアに触れるのが好きだし、思いついたことをすぐに実行に移せる環境はいいなって感じています。でもたしかに、ちょっと自分が疲れているときとか弱っているときとかは、情報に急かされて「私ハムスター状態だな…」って思うことはあります。
— 今は新型コロナウイルス感染症対応が続き、情報の入り方やコミュニケーションの取り方もかなり特殊な状態ですよね。引きこもり生活も1カ月を過ぎましたが、何か気をつけていることはありますか?
外部からの刺激が偏るので、意識的に毎日何か一つは新しいことをするようにしています。「スーパーに行く道を変えてみる」「餃子を皮から作ってみる」とか、本当にちょっとしたことですけど。
対面でのコミュニケーションの重要さも強く感じています。最近よく話題になるZoom飲み会ってありますよね。私もときどき参加していますが、いつも最後には「早くまたリアルに会いたいねー」ってみんなで言ってます。顔も見えるし声も聞こえる — でもやっぱり空気感とか温度感とかって大事なんだなぁって思いますね。
— 私もそう思います。ライブ感というか生身の重要さってありますよね。
私たちって、目と耳以外でも無意識のうちにたくさん情報を取り入れてて、消化というか判断しているんでしょうね。それはきっとオフィスでも同じなんだろうと思います。
打ち合わせで発言していない時の表情だったり、視界の隅の方でみえる姿だったり、聞こえてくる声の調子とか、交わした挨拶の感じとか。そういうのからも一杯インプットを得ているんだなって。
— 対人スタンスってそういうところにこそ表れますよね…気をつけなきゃ!! ところで、お話を聞いていると、富田さんはコミュニケーションを強く意識している人ですよね。
コミュニケーションって新しい気づきとか、自分にない要素に触れさせてくれる気がします。私はそれが「新しい発想が増えること」につながるって捉えていて、それは「より良い社会」とか「より便利な社会」につながっていくことかなと思っているんです。
— 入社前からもともとそういう風に考えられていたんですか?
んー…私、IBMに入社するまで、「自分は薄い人間だ」って感じていて、それを変えたいと思っていたんです。
でも、IBMって本当にいろんなタイプの人がいるじゃないですか。そういう人と話をしているうちに「あ、私はこのままでいいんだ。みんながみんなキュウリやトマトにならなくていい。私はジャガイモでいい。ジャガイモのままがいい。」って思えたんです。
コラボレーションチームとの1枚 | 学生向けIoT授業の様子 |
— 先ほど「より便利な社会」と言ってましたが、もう十分便利なんじゃないかと思うことはありませんか?
…たしかに十分便利なところもありますよね。でも例えば、仕事で作業報告書とかトラブルレポートとかを作るときって、たいていは事後作成しますよね。そういうときって結果ばかりを書いてしまったり、試行錯誤や検討プロセスのこととかって意識的に省きがちになってしまう気がします。
でも本当はその無意識の部分こそが別の作業者にすごく役立ったり、分析に大きな意味を与えることも少なくないと思うんです。だから、行動や思考などの人の反応も併せて自動記録されてレポートが作成されたら便利だろうなあなんて思ったりします。
— なるほど。そこはまさに私たちAI Applicationsチームが得意とするIoB(人体とインターネットをつなぐInternet of Bodies)だったり、Maximo Worker Insightsだったりの出番ですね。
- 参考: ウェアラブルEXPO特別セッション『「IoB: Internet of Bodies」が働き方を変える』レポート
- 参考: [事例] ウェアラブルとIoTで、職場のウェル・ビーイング向上と事故によるコスト削減を同時に
— 突然ですが、特技とか自慢話とかってありますか?
それが、いまだに特技も自慢できることもないんですよねぇ…。あ、一つプチ自慢がありました! 私、誰よりも効率よく冷やし中華を作れるんです。
どのタイミングで玉子を焼き始めるか、手が空いた今このタイミングでキューリを洗うべきかハムを刻むべきかとか、一切の無駄な動きなく完璧な効率で冷やし中華を完成させられます。
— 「完璧な味」じゃなくて「完璧な効率」の冷やし中華…なんかおもしろいな〜。
味は普通です。東京で冷やし中華をお店で食べると、醤油ダレかゴマダレで、マヨネーズをのせられないんです。だから自分で作って家で食べるのが一番好きです。
— え、冷やし中華にマヨネーズかけるんですか?
え、かけたの食べたことないんですか? 名古屋ではそれがスタンダードです。絶対オススメなんで試してみてください。
— そういえば今年まだ冷やし中華食べてないな…次回マヨネーズかけてみますね。それでは最後にもう2つ教えてください。まずは、富田さんが1番大事にしている言葉とその理由を教えてください。
一期一会です。
あらゆるときのあらゆる人と人の出会いは本当に大切だし、そのおかげで自分自身も変化していくことができるから。私は自分が社会を揺るがす何かを作り出すことができるとは全然思わないけど、その何かが生まれるのをコミュニケーションなどでサポートすることはできるかもしれないと思っています。
その可能性を信じられるのも、周りの人たちとの出会いあってのことです。私の周りの人たちが、私を私にしてくれているって思っているんです。
— すごく共感します。それでは最後の質問です。富田さんが2035年に見たい景色は?
先ほどの「便利な社会」と同じ話になっちゃうんですけど、私がこの4月にAI Applicationsのテクニカルセールス・チームに異動してきたのは、お客さまとじっくりおつきあいさせていただいて、一緒に価値を生みだしていきたいからです。
そういう動きがどんどん増えて広がっていけば、みんなもっと時間を効率的に使えるようになって、その分の時間を人間同士のコミュニケーションに費やせて、より良い社会につながっていくんじゃないかなって。AIとかIoTがより良い社会の土台になっている。そんな世界が見たいです。
インタビュアーから一言
「我が家の”冷やし中華はじめました”はコートを着ている時期です。」「私は今年に入ってもう70食くらいは食べてます。」「1日3回食べることもありますだって美味しいじゃないですか。」
— 冷やし中華話、ここには載せきれないくらいめっちゃ盛り上がりました。中でも個人的に一番ツボだったのは「冷やし中華の具に自分を例えると…玉子麺ですね」って答えです。それ、具じゃなくて冷やし中華の真髄、そのものですから(笑)!
…あ、「キューリやトマトじゃなくてジャガイモがいい」っていうのも、ポテトサラダに例えた話だったのか〜。
(取材日 2020年5月7日)
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
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