Client Engineering

「キャリア一人称」から三人称へ | Client Engineering Welcome Sessionより

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「新入社員の皆さま、御入社おめでとうございます。」

IBM Client Engineering事業部(CE事業部)の2023年新入社員歓迎イベントは、司会を担当する流通・通信担当マネージャーの渡部 吉昭のこの言葉で幕を開けました。約2年前コロナ禍に発足したCE事業部は、この間の急速なIT やデジタル技術の進化を受け、「お客様と共に新しい社会をつくる」という新たな価値創造の挑戦を続けています。

「ジェネレーション多様性」がもたらす可能性を一気に拡大すべく、所属するテクノロジー事業本部全体の1/3近い人数となる新入社員を迎え入れた、CE事業部初の新入社員歓迎イベント。その前半部分をご紹介いたします。

 

「キャリア一人称」から三人称へ | 村澤からのメッセージ

以下は、オープニング後最初に行われた、CEをリードする村澤のウェルカム・メッセージのダイジェストです。

 

IBMを選んでいただいたこと、そしてCE事業部に決めていただいたことに感謝いたします。

皆さんは今、「自分はどれだけ通用するのだろう?」と、たくさんの不安と期待を抱いていることでしょう。20年以上前ですが、私も同じ気持ちで新入社員として日々を過ごしていました。

今日は先輩として、「社会人になってから機能するルールは、これまでの学生時代で機能していたルールとは、おそらくかなり違うものになりますよ」ということを少しお伝えさせていただきます。

 

皆さんは、それぞれすでに「100の力」をお持ちです。これまではその100を101に102に、ときに一気に110に、と努力をされてきたと思います。

ただこれからは、皆さんには自分の「100の力」磨いていくことに加えて、周りのみんなから10、20、50を分けてもらったり提供したりしてもらいながら、全体で120を生み出す、150を作り出していくことを目指していただきたいのです。自分の100だけで課題に対応しようとするのではなく、できるだけたくさんの力を集めて対応していただきたいのです。これはとても大切です。なぜなら、それができずに一人称の「私のキャリア」だけで考え続けていくと、案外早く行き詰まるときが来てしまうものです。

 

今週、皆さんと同じ世代の多様な新入社員たちが、日本中のいろんな会社でそれぞれビジネスやキャリアに向き合っています。彼らは皆さんの大切な仲間です。

今年、来年、再来年。立場はいろいろかもしれません。でもきっと、皆さんはこれからそんな仲間の皆さんと一緒に仕事をしたり、何かをやり遂げたりする機会を持つことでしょう。

 

そしてその何年か後に、また同じその人たちと仕事をする機会が巡ってくる…そんなことも珍しくありません。

「あのときのあれ、大変だったよな!」——そんな言葉で通じ合える経験を共有したその先の5年後、10年後、お互いがそれぞれ力をつけて、今とは違う責任範囲や技術を手にして、駆け出しの頃にできなかったもっと大きなチャレンジができるようになっていることでしょう。

そのとき、そんな仲間たちと、また新しい取り組みがスタートします。きっと立場だけじゃなく、もしかしたらお互いの勤め先も変わっているかもしれません。なんなら「一緒に始めようよ」と、共にスタートアップを起業する仲間になるなんてこともあるかもしれませんね。

 

キャリアは、自分がデザインしていくものであると同時に、周囲と一緒に作っていくものです。ぜひ、一人称の「私のキャリア」だけじゃなく、みんなと一緒にキャリアをデザインしていってください。

その際に大切になるのが、発信していくことです。自身で発信していくことで、その人のところに情報も人も集まってきます。そして周囲からの期待値も集まり、チャンスも拡がっていきます。

どうか、キャリアを「閉じて」考えず、「これからどんな期待値を貰えるだろうか」と意識して発信を続けてください。そして周囲をどんどん巻き込み、ときに巻き込まれ、素晴らしいキャリアを拡げていってください。

 

自己紹介から新入社員キーワード&フレーズ

15名の新入社員たちの自己紹介で語られた言葉の中から、印象的なフレーズやキーワードを紹介します。

 

  • 自分が「なに人」なのか分かりません
  • STEAM教育で地方の活性化
  • 誘われたスポーツはなんでもやってみる!
  • 3Dプリンターでポテチ作って食べる
  • 変わった生物調べるのが好き
  • 手の広さと早さがウリ
  • 美味しくコスパのいい店探しが趣味
  • 葛飾。情報工学。将棋
  • じゃがいもの皮剥きます!
  • GANで頭の中を画像化
  • 峠や夜の首都高速をバイクで
  • 横浜マラソン完走 → ランニング引退
  • 酵母育ててパン作り。ときどき家でカビ増殖…
  • 趣味の釣り仲間探しが大変で、今のところお父さんだけ…
  • 休学して金融スタートアップ

 

Client Engineeringとは

「スタートアップ企業のスピードと大企業の規模感の両方を最大限活かし、新たな価値をお客様と一緒に共創し、アイディアをコンセプトから現実へと具現化することをご支援するのが、私たちClient Engineering事業部(CE事業部)です。」

第一部の最後に、製造Signatureの担当マネージャー西角 恵輔が、新入社員向けにCE事業部の特色を説明しました。ここでは、西角が挙げた3つの特色を取り上げます。

 

1.多彩なチーム

新しいカルチャーを、お客様とIBMの多彩な専門家がパートナーシップを組んでスピーディーに共創。

2. アジャイルな手法 |IBM Value Engineering Method

ユースケース創出、開発、検証、評価を繰り返し、ソリューションをアジャイルに開発。

3. IBMテクノロジー

多種多様なIBMテクノロジーを用いて、インダストリーを熟知したIBMがお客様のユースケースを短期間でビジネス価値に変換。

 

お客様に「一緒にやりたい」「新しい世界を共につくりたい」と思ってもらえること。

そんな関係性をつくり上げていくには、お客様自身も分かっていない「課題」を一緒に解いていく共通体験が必要であり、「UX(ユーザー体験)× ビジネス」のデザインシンキング・セッションが重要な役割を果たします。

 

そしてスタートアップ・スピードを実現するためには、「動くもの」をすばやくお見せすることが必要です。

そのためのMVP(Minimum Viable Product: 価値提供できる最小限のプロダクト)開発や、PoX(Proof of eXperience: 体験実証)開発を、「Co-Create(仮説の検証/評価による構想の具現化)」と「Co-Execute(実験を通じた課題解消方法の特定)」の方法論を用いてアジャイルに進めていきます。


 

最後に、新入社員の佐藤さんが後日語っていた感想を紹介し、終わりとします。

4月6日は初めて出社した日で、憧れのIBMerの一員になれたことの喜びを改めて感じていたのと同時に、自分に務まるのかという不安も感じました。ですが、村澤さんの「まわりをどんどん巻き込んでいってください」というお言葉をお聞きして、たくさんの心強い先輩社員の方々がいらっしゃるから、きっと何とかなると思うことができました。

これから、自分からもしっかり意見を発信し、いつかは何かの分野のスペシャリストになって引っ張れる存在になりたいと思います。そのために目の前のやるべきことや興味の持ったことにどんどん取り組んでいき、確実に成長していきたいと思います。


TEXT 八木橋パチ

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