IBM Aspera は FOX Sports のサッカーの世界大会の試合放映を支えています

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世界中どこからでもリアルタイムに高解像度の放送を

世界中のスポーツ・ファンが4年に一度のサッカーの祭典に熱狂しています。サッカーの試合自体は以前からほとんど変わらない一方で、試合を世界中のファンに届ける方法は大きく変わりました。試合を見るのにスタジアムまで足を運ばなければならない時代がありましたが、テレビの出現により、居間でくつろぎながら観戦し、声援を送ることができるようになりました。ただし、放送には限界があり、画質も望ましいものではありませんでした。その上、テレビ放送はボールを追うことに集中し、ボール周辺のプレイしか捉えていませんでした。つまり、ほとんどの選手のプレイはテレビ画面に映っていなかったわけです。

現在では、自分の好きなデバイスを使って、世界中どこからでもリアルタイムに高解像度の放送を見ることができます。試合でハイライト・シーンがあれば、数分でキャプチャー動画がブロードキャスト・アフィリエイトに配信され、ソーシャル・メディアに流れます。複数カメラによるコンテンツ配信により、ストライカーが得点したときやペナルティーが発生したときに、ハイライトだけでなくそこに至るまでのすべての動きを多数のカメラ・アングルから見ることができるのです。

FOX Sportsは、IBM Asperaの先進技術を活用し、素晴らしい視聴体験を提供

これまでは、この素晴らしい視聴体験を実現するため、放送会社は、複雑な衛星回線と開催地近隣に高性能機器を持つ大掛かりなオンサイト・チームが必要でした。その場所で製作するために、放送会社には数百万ドルのコストがかかっていました。

今年は違います。さまざまなスポーツの放送を行うFOX Sportsでは、IBM Asperaの先進技術を活用し、素晴らしい視聴体験を提供します。高速ファイル転送を特長とするIBM Asperaは、ファイル転送と同じスピード、同じ品質、同じパフォーマンスで長距離のストリーミング配信を実現します。この高品質のデータ・ストリーミングはビデオに最適で、FOX SportsはTelestream 社のLightspeed LiveとIBM Asperaを組み合わせ、連日の白熱した試合を視聴者に届けているのです。

FOX Sports のロシアでのサッカー大会の放映では、Telestream Lightspeed Liveシステムが、すべてのカメラからのライブ映像をHDまたはUHD（4K相当の解像度）フォーマットでキャプチャーし、放送用と編集用に使用されます。高ビット・レートのストリーミング (220Mbps) で、ロシアのスタジアムからロサンゼルスの FOX Sports のハイテク製作施設までの 6,000 マイル (9700 キロメートル) を IBM Aspera FASPStream で転送します。 カメラから映像編集者のタイムラインに表示されるまで約 20 秒で、ライブ編集には十分な速度です。コンテンツは、ロサンゼルス製作施設にすぐに作業可能な状態で到着し、編集者は SDI インフラがなくてもすぐにライブ・ビデオを利用できます。

さらに、IBM AsperaのFASP Stream技術は、使用可能なネットワーク帯域幅を動的に適応することで、最適化された安全な配信を実現します。このソリューションはまた、あらゆるソースから切り取られたデータを最大解像度で取り込み、ロサンゼルスの制作施設に低遅延で配信する機能も提供し、プロキシー編集ワークフローも可能にしています。これも、Aspera の技術です。ロシアにいる FOX Sports のチームは、12 箇所のスタジアムからの映像を一つにして配信し、制作や配信、アーカイブなどに動的に再利用することができます。ライブ放送以外の制作やアーカイブ用に、フル解像度の録画をオフピーク時に配信するよう、スケジュールをしたり、優先順位を付けたりすることもできます。例えば、試合日ごとに Twitter で公開されるハイライト・クリップを、リモートで制作することもできます。

大幅に製作費を削減しながら、心を捉える視聴体験を

このように、FOX Sports の放映ではIBM Asperaが提供するリアルタイム配信とリモートでの制作によって、ライブ・イベントのキャプチャー方法と制作方法が根本的に変革されたのです。IBM Aspera と Telestream により FOX Sports は、ロサンゼルスにある最新の中央放送施設で、大幅に製作費を削減しながら、心を捉える魅力ある視聴体験を創出しています。ぜひこの新しいスポーツの視聴体験をお楽しみください。