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ハイブリッドクラウド・ロードマップ
2024年09月27日
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コンポーザブルなアプリケーション、サービス、インフラストラクチャーにより、企業は複数のクラウドにまたがるダイナミックで信頼性の高い仮想コンピューティング環境の作成が可能になり、開発と運用をシンプルに行えるようになります。
2023 |
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ハイブリッド・クラウド・プラットフォームで、マルチクラウド全体に一貫性を提供 | 2023年、共通のプラットフォームを使用して、企業が複数のベンダーのツールを使ってマルチクラウドでワークロードを構築、展開、管理するようになります。OpenShiftとサーバーレス・パイプラインにより、AIの開発が加速され、拡大されます。 |
お客様と世界にとって重要な理由 | 一貫したマルチクラウド・プラットフォームにより、自動化のレベルが向上します。これにより、すべての導入場所にわたるコア・サービスと併せて、AIと複数のクラウドを導入する企業に大規模な俊敏性と効率性が提供されます。 |
これを可能にするテクノロジーとイノベーション | ローコード、ノーコード、サーバーレスを備えたLinuxとKubernetesにより、柔軟な導入が可能になります。Infrastructure-as-Code、サービスとしてのインフラストラクチャー、プログラムで制御できるドメイン固有のコントロール・プレーンにより、導入が自動化されます。AIOpsはハイブリッドクラウドを管理します。 クラウドネイティブのプラットフォームとランタイムがAI用に開発されます。 |
これらの新テクノロジーがIBMのお客様とパートナーにどのように提供されるでしょうか | watsonxがOpenShift AI上に構築されました。Ansible、RHACM、OpenShiftは現在、マルチクラウド上で一貫した方法で複数のクライアントにより使用されています。As-a-service体験は、2024年にRed Hat OCP aaSに移行するSatellite経由で数百のクライアントにサポートされています。 |
2024 |
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マルチクラウド全体で生成AIを活用したワークロードを拡張 | マルチモデル・ワークフローを自動化し、分散データを活用し、企業においてそれぞれ異なる環境をもつ各機能・各チームに構築して導入することで、さまざまなITシステム上で生成AIを広く活用します。 |
お客様と世界にとって重要な理由 | 分散型ITスタックとデータの異種性を管理して生成AIをトレーニング、チューニング、推論することで、企業は生成AIをパイロット環境から本番環境に移行させ、ビジネス価値を提供できるようになります。 |
これを可能にするテクノロジーとイノベーション | コントロール・プレーンをオンプレミスおよびエッジ・システムに拡張すれば、AIを導入したエンドツーエンドの生成ワークロード、AIパイプライン、データ・サービスに対応できます。AIを使用したSREとSecComの各領域にわたる総合的なアプリケーション中心の管理により、より高度な自動化を実現します。複数のクラスターで、Kubernetesのオーケストレーションと構成管理が使用されます。 |
これらの新テクノロジーがIBMのお客様とパートナーにどのように提供されるでしょうか | すべてのwatsonxコンポーネントがクラウドとオンプレミス環境にデプロイされ、watsonx@Client aaS製品がリリースされます。お客様志向バージョン(IBM Concert)である、単一のIBMマルチクラウド・アプリケーション管理プラットフォームが提供され、オンプレミスのIaaSが利用できるようになります。 |
2025 |
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ハイブリッドクラウド管理の自動化 | 生成AI による自動化を促進し、企業のITにおいて人間を必要とする管理業務を減らします。コスト、効率、持続可能性、規制遵守、ポリシーベースの管理に関する考慮事項に対応するツールを提供します。 |
お客様と世界にとって重要な理由 | 異なる環境間でのリソースの最適化と可視化により、企業のROIが向上します。また、一元管理できることにより、ガバナンスとコンプライアンス上のリスクが軽減され、関連する規制コストが削減されます。 |
これを可能にするテクノロジーとイノベーション | IBMのaaSポートフォリオに組み込まれた一貫したセキュリティー・モデルとツールは、一貫したセキュリティーでマルチクラウド内のワークロードを実行するために使用されます。拡張されたプログラミング・モデルは、ハイブリッドクラウド全体で、AIワークロードの実行をサポートします。IBMは、エッジ・コンピューティングが実行できるよう、拡張性を高めます。また、AIテクノロジーがクラウド・サービスの統合を加速することで、クラウド運用の生産性が向上します。 |
これらの新テクノロジーがIBMのお客様とパートナーにどのように提供されるでしょうか | ハイブリッド・アプリケーション管理プラットフォーム(IBM Concert)は、AIを導入した自動化により強化されます。適合したハイブリッドクラウドの自動化をwatsonxがサポートし、IBM SaaS/PaaS製品にはセキュリティー・プラットフォームaaSが組み込まれます。 |
2027 |
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動的な最適化を可能にするための標準化 | 標準化により、異なるオンプレミス、クラウド環境、およびエッジ・デバイスでのアプリケーションとサービスの統一的な管理と運用をします。 |
お客様と世界にとって重要な理由 | 技術標準とビジネス標準により、企業は、コスト、テクノロジー、サステナビリティー、地理学、業界の専門性など、特定のプロバイダーの能力を活用して、クラウド・プロバイダー間のアクセスをシームレスに仲介できるようになります。 |
これを可能にするテクノロジーとイノベーション | クラウドの展開および最適化機能の一環で、クラウド・プロバイダー全体にわたるコストの最適化がなされます。IBMのプログラミング・モデルは抽象化を進化させ、機能目的および非機能目的に応じてハイブリッドクラウド・サービスを検出および構成します。IBMは、データの配置とこれへのアクセスを最適化します。 |
これらの新テクノロジーがIBMのお客様とパートナーにどのように提供されるでしょうか | ハイブリッドクラウド・プラットフォームでは、サービスを動的に検出して構成し、クラウド・プロバイダーと各社が提供するサービスについて、コストを最適化できるようになります。 |
2029 |
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ビット、ニューロン、量子ビットの融合を実現 | AI、量子コンピューティング、古典コンピューティングの組み合わせで、エンタープライズ・アプリケーションの構成と動的デプロイメントを可能にします。 |
お客様と世界にとって重要な理由 | AI、量子コンピューティング、自動化の進歩によりイノベーション速度が劇的に加速したことと、ハイブリッド・ツールによりビジネス用アプリケーションがコンピューティングの特定の場所、サービス、プロバイダーから解放されたため、企業は新製品の開発にかかる時間を短縮できるようになります。 |
これを可能にするテクノロジーとイノベーション | クラウド・プログラミング・モデル、抽象化、オーケストレーション、および管理機能は、IBM Quantumシステムをサポートするように拡張され、SaaSベンダーが容易に量子ワークロードの開発と実験を行えるようにします。 |
これらの新テクノロジーがIBMのお客様とパートナーにどのように提供されるでしょうか | 量子コンピューティングへのアクセスは、マルチクラウド環境にシームレスに統合されます。 |
2030+ |
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シームレスなコンピューティングを可能に | グローバル・ユーティリティーであるマルチクラウドは、複数のコンピューティング・モデル(古典および量子)とプロバイダーをシームレスに統合し、データにおける規制、セキュリティー、主権の制約を満たす、シンプルなコンピューティングを提供するマルチクラウドが可能になります。 |
お客様と世界にとって重要な理由 | 専門性を持ったコンピューティング(例:量子コンピューティング、特殊なハードウェア)により、シンプルな操作で、ますます困難になる問題を解決するこれまでにない能力がもたらされます。 |
これを可能にするテクノロジーとイノベーション | AIを導入した従来のワークロードと同じレジリエンシー、サイバーセキュリティー、持続可能性の基準に基づいて、量子ワークロードの管理が行われます。 |
これらの新テクノロジーがIBMのお客様とパートナーにどのように提供されるでしょうか | これらのイノベーションは、マルチクラウドのマーケットプレイスなどで提供されます。マルチクラウドの世界は、非集中型オーケストレーションと自動化により大規模になり、主にSaaS機能を通じて提供されます。 |
*リリースされるすべての情報はIBMの現在の意図を表しており、変更または撤回される可能性があり、目標と目的のみを表しています。
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