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ハイブリッドクラウド・ロードマップ

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アプリケーション、サービス、インフラストラクチャーにより、企業は開発と運用を簡素化しながら、複数のクラウド上で仮想的で動的な信頼できるコンピューティング環境を構築できます。

2023

マルチクラウド・コンピューティング・プラットフォームの出現 2023年、企業は共通のプラットフォームを使用して、複数のベンダーのツールで、複数のクラウドにおいてワークロードを構築、導入、管理するようになります。OpenShiftとサーバーレス・パイプラインにより、AIの開発が加速され、拡張されます。
お客様と世界にとって重要な理由 一貫したマルチクラウド・プラットフォームにより、自動化のレベルが向上します。これにより、すべての導入場所にわたるコア・サービスと併せて、複数のクラウドを導入し続ける企業に大規模な俊敏性と効率性が提供されます。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション ローコード、ノーコード、サーバーレスのテクノロジーを備えたLinuxとKubernetesにより、柔軟な導入が可能になります。Infrastructure-as-Code、サービスとしてのインフラストラクチャー、プログラムで制御できるドメイン固有のコントロール・プレーンにより、導入が自動化されます。AIOpsはマルチクラウドをプロアクティブに管理します。ハイブリッドクラウドのランタイムとその管理により、AIの開発が加速され、拡張されます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー 導入されるマルチクラウド・プラットフォームには、Linux、コンテナ、Kubernetes、AIミドルウェア、スケーラブルな可観測性、セキュリティーが含まれます。マルチクラウド、マルチモーダルのプログラミング・モデルと開発環境(Quarkus、Ray、Qiskit、watsonxなど)をサポートします。

2024

AIがアプリケーションの開発と管理を最適化 2024年までに、開発、導入、運用におけるAIの使用が大幅に拡大されるでしょう。宣言型ポリシーにより、ライフサイクルの自動化の範囲が広がります。
お客様と世界にとって重要な理由 開発者は、コスト、パフォーマンス、セキュリティー、コンプライアンスに最適化されたワークロードの配置と優れた俊敏性を体験できます。マルチクラウド・ツールは、watsonxプラットフォームにおける生産性、ワークロードのパフォーマンス、柔軟性を向上させます。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション 2024年の提供では、(BIANなど)業界APIが統合されたローコードおよびノーコード開発環境における、エッジおよびデータセンターのサービスとしてのインフラストラクチャーに焦点を当てます。これには、AIアクセラレーターのサポートが含まれます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー 2024年の提供では、(BIANなど)業界APIが統合されたローコードおよびノーコード開発環境における、エッジおよびデータセンターのサービスとしてのインフラストラクチャーに焦点を当てます。これには、AIアクセラレーターのサポートが含まれます。マルチクラウド・ツールは、watsonxプラットフォームにおけるワークロードのパフォーマンスと柔軟性も向上させます。

2025

最善のサービスがクラウド全体で利用される 2025年には、企業はビジネス、技術、社会の目標を達成するために、クラウド全体にわたりサービスを動的に選択して構成することが可能になります。
お客様と世界にとって重要な理由 複数のクラウドにまたがるサービスとインフラストラクチャーを動的に構成することで、開発者はサステナビリティー、コンプライアンスへの遵守、コスト、パフォーマンスなどの複数の目的に合わせてアプリケーションを最適化できます。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション マルチクラウド・サービス・メッシュと統合ファブリックがリリースされます。マルチクラウド・コンピューティングは、分散型の異種AIインフラストラクチャーをサポートし、スケーラブルな最適化、オーケストレーション、自動化を備え、AIモデル実行時のコスト効率と遅延を改善します。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー マルチクラウド・サービス・メッシュと統合ファブリックがリリースされます。マルチクラウド・コンピューティングは、分散型の異種AIインフラストラクチャーをサポートし、スケーラブルな最適化、オーケストレーション、自動化を備え、AIモデル実行時のコスト効率と遅延を改善します。

2027

アプリケーションは動的に構成され、量子コンピューティングがマルチクラウドに参入 2027年までに、ほとんどのエンタープライズ・アプリケーションは動的に構成・導入されるようになります。
お客様と世界にとって重要な理由 ビジネス・アプリケーションをコンピューティング・ロケーション、サービス、プロバイダーから切り離すことで、企業は新製品の開発を加速できます。AI、量子コンピューティング、自動化の進歩により、イノベーションの速度は劇的に加速します。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション 普及する標準プラットフォームは、インフラストラクチャー、ミドルウェア、サービスのあらゆる側面を抽象化します。AI、自動化、プログラミング・モデルのスケーラブルな進歩により、インフラストラクチャーとサービスを動的に検出、展開、構成します。標準装備の回復力、AIOps、脅威管理により、継続的な可観測性ではなく「例外の管理」が可能になります。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー フル・マルチクラウド・スタックは、プログラム可能なインフラストラクチャー、ソフトウェア、サービスによって進化します。さらに可観測性とセキュリティーも備わっています。量子コンピューティングへのアクセスは、マルチクラウド環境にシームレスに統合されます。

2029

標準化による境界のないコンピューティング・サービスを提供 2029年には、相互連携とフェデレーションを簡素化し、企業がベンダー間で自由にサービスを利用できるようにする、一貫したビジネスおよび運用の標準が登場します。
お客様と世界にとって重要な理由 技術標準とビジネス標準により、企業は、コスト、テクノロジー、サステナビリティー、地理学、業界の専門性など、特定のプロバイダーの能力を活用して、クラウド・プロバイダー間のアクセスをシームレスに仲介できるようになります。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション マルチクラウドのオペレーション・サポート・システム(OSS)およびビジネス・サポート・システム(BSS)の標準化が広く採用され、マルチクラウド・マーケットプレイスが実現されます。マルチクラウド・コントロール・プレーンには、クラウド・プロバイダー間でのハイパフォーマンスな相互接続が組み込まれます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー オープンソースのクラウドOSS/BSSプラットフォームが広く利用可能になります。

2030+

マルチクラウド・コンピューティングがITを支配 2030年以降までに、企業内の誰もが利用できる許可型データ・プロダクトの量は桁違いに増加し、デバイス、エッジ、データセンター、SaaSなど、場所にかかわらず即座に検索およびアクセスできるようになります。
お客様と世界にとって重要な理由 2030年以降、複数のコンピューティング・モデル(古典および量子)とプロバイダーがシームレスに統合され、規制、セキュリティー、主権の制約を満たすユーティリティーとしてコンピューティングが提供されるようになるでしょう。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション 主権と規制要件は初めから組み込まれており、プロバイダーや規制の変更に簡単に適応できます。高度な需要管理、ロード・バランシング、回復力、セキュリティー、ルーティングなどが、マルチクラウド・コントロール・プレーン全体で有効になります。開発者がマルチクラウドで完全にマルチモーダルなAIを操作できるように、複数の抽象化レベルが構築されます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー これらのイノベーションは、マルチクラウドのマーケットプレイスなどで提供されます。マルチクラウドの世界は、非集中型オーケストレーションと自動化により、ハイパースケーラブルになります。

*リリースされるすべての情報はIBMの現在の意図を表しており、変更または撤回される可能性があり、目標と目的のみを表しています。

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