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データは、関連するメタデータ、コード、インフラストラクチャーとともにプロダクトとして扱われ、ハイブリッド・データ・ファブリックに統合され、高品質で一元管理された分散データ・フィードを様々なワークフローに対して提供します。

2023

データ・プロダクトは桁違いに増加 2023年には、ハイブリッド・データ・ファブリックを通じて、探索が容易で信頼性が確保されたデータ・プロダクトの数が10~100倍に増加すると予想されます。これらは、高品質の一元管理された企業データ・セットであり、すぐに活用でき、企業の標準に従い管理されています。
お客様と世界にとって重要な理由 データ・プロダクトというパラダイムにより、データの品質、ガバナンス、意味構造、可観測性に関する企業の標準が定義されます。AIによってデータの生成とワークフローの管理を拡張します。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション AIの進歩により、意味構造の拡張、管理、ガバナンスが強化されます。オンデマンドなポリシー駆動型のデータ複製とキャッシングにより、データの主権、コンプライアンス、パフォーマンスの課題に対処します。「サービスとしての」ツールにより、セキュリティーとガバナンスが保証されたメインフレームとクラウド間の双方向の情報交換が可能になります。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー データ・マーケットプレイスがデータ・プロダクトを利用者に提供し、グラフ機能を搭載した、一元的で仮想化されたオンライン分析処理の「入り口」を提供します。watsonx.aiは、意味構造理解の自動化を強化します。watsonx.dataは、データ・プロダクトの蓄積をサポートします。

2024

データ消費と管理をAIでスマート化 2024年には、データの活用と管理にAIが活用され、データ・プロダクトの利用者と企業の生産性は10倍にまで増加します。
お客様と世界にとって重要な理由 セルフサービス・データ活用は、投資収益率を高めます。専門家の持つデータ・スキルへの依存が薄れることで、データ利用者の多様化がさらに進みます。セキュアでコスト効率の高いデータ運用により、サイロ化が抑制され、生産性が向上します。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション ユーザーが高品質のデータ・ビューとカスタム・パイプラインを簡単に見つけたり作成したりできるようAIベースのエージェントがサポートします。ポリシー駆動型のプロアクティブなデータ複製、キャッシング、アクセス機能により、マルチクラウドの遅延とスループットの課題に対処します。拡張可能なモニタリングと可観測性により、データ移動性と管理上の意思決定が促進されます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー 強力なキャッシングと階層化を備えたデータ・ストアにおいて、安価なオブジェクト・ストレージの活用が進みます。オープンなデータ形式とテーブル形式が普及します。watsonx.governanceが、フェアネスやドリフトなど、データとAIの属性に関する洞察を強化します。

2025

マルチクラウド、データ中心型のワークロードがユビキタスに 2025年までに、マルチクラウドでデータ中心型のセキュアなワークロードが至る所に普及するでしょう。データ中心型スキルを備えたデジタル化された労働力は、ビジネスの運用における生産性を桁違いに向上させます。
お客様と世界にとって重要な理由 企業は、データ・プロダクトの簡単かつ安全な準備とアクセスを、場所に関係なく実行できるようになります。デジタル化された労働力の能力は、データ・プロダクトの検出、準備、活用にまで広がります。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション データとAIのwatsonxプラットフォーム上に構築されたAIベースのエージェントが持つデータ中心型スキルは、データの構成、予測モデリング、意思決定まで拡張されます。AIを活用し、データの蓄積、移動、変換が行われる場所と方法を最適化します。データ・スタックとクエリー・コンポーネントの自動構成により、オーダーメイド型のソリューションが可能になります。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー クラウド上のz/OSデータは、完全準同型暗号、マルチパーティ計算などによりセキュリティが強化されます。

2027

データ活用の民主化がビジネスの生産性を強化 2027年までに、基本的なレポートから予測的洞察、高度な分析、意思決定に至るまで、あらゆる形のデータ活用が民主化されます。日常的にデータを活用したアクションを推進する従業員は、大きく生産性を向上させることができます。
お客様と世界にとって重要な理由 真にデータ駆動型の企業は、データとその洞察を活用し、効率と競争力を高め、優位性を獲得できるように、あらゆるロール、職務、スキル・レベルの従業員に力を与えます。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション 自然言語、コード、表データでトレーニングされたAIが、企業のデータやビジネス用語の整理に活用されます。エンド・ユーザーのプロンプトを使用して、企業の新しいデータやタスクに対してAIをゼロショットで汎用化する機能を当社は開発します。自然言語の対話とインテリジェントな視覚化は、大規模な動的データ・セットに拡張されます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー AI用のファーストクラスの超高次元表現を備えた新しいクラスのエンタープライズ・リポジトリーを展開します。

2029

コンポーザブル・ハードウェアが主流になり、エグレス料金が大幅に低下 2029年には、コンポーザブル・ハードウェアが主流になるでしょう。これによりネットワークが変革され、ハードウェアの分散化により3倍のコスト削減が見込まれ、エグレス料金の低下が進むでしょう。
お客様と世界にとって重要な理由 ハードウェアの主要なトレンドにより、データ・ストアと処理エンジンに破壊的変化がもたらされます。エグレス料金の低下により、ベンダーの囲い込みが解消され、マルチクラウド・コンピューティングのコスト・ダイナミクスが変化します。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション プロセッサーからメモリーを分離する機能を備えたCompute Express Link(CXL)が、より高速なメモリーとコンピューティングを実現するために使用されます。データ・プロセッシング・コアなどの新しいタイプのアクセラレーターが一般的に使用されるようになります。安価で高速なネットワーキングは、大多数の企業にデータの次の波をもたらします。競争によるプレッシャーが、クラウドのエグレス料金を低下させるでしょう。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー CXLによって拡張されたデータ・ストアと処理エンジンは、コストとパフォーマンスに大きなメリットをもたらします。セキュアなソフトウェア定義ネットワーキングにさらに重点が置かれることになります。

2030+

どこからでも簡単にアクセスできる即時許可データ 2030年以降までに、企業内の誰もが利用できる許可型データ・プロダクトの量は桁違いに増加し、デバイス、エッジ、データセンター、SaaSなど、場所にかかわらず即座に検索およびアクセスできるようになります。
お客様と世界にとって重要な理由 企業は、すべてのデータ資産を死角なく正確に把握できるようになり、すべての情報を活用してビジネスの洞察とアクションを根本的に改善できるようになります。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション 場所に依存しない普遍的なデータ検索・識別手法が実現します。あらゆる組織やリポジトリー間で相互運用・連携可能な、意味論的に豊富なメタデータを生成して使用するようになります。このように広く分散された非集中型の環境において、許可されたデータ・アクセスを確保するためのセキュリティー・メカニズムが開発されます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー コンピューティング・プラットフォームには、分散データIDと許可制ネットワーク接続を実現するメカニズムが備えられます。

*リリースされるすべての情報はIBMの現在の意図を表しており、変更または撤回される可能性があり、目標と目的のみを表しています。

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