適切なクラウド・プロバイダーを選択するためのチェックリスト

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この投稿は、2020年6月15日に、米国 Cloud Blog に掲載されたブログの抄訳です。

クラウドへの移行のとき！よく言われるように、現実はそう簡単ではありません。

さまざまな理由から、企業はクラウドへの移行に躊躇しています。多くの企業がどこから始めればよいかわかりません。企業内のスキルやリソースの不足、移行中および移行後のセキュリティの問題、これまでのオンプレミスへの投資を失うことへの不安など、クラウドへの移行に取り組むにあたっては、考慮しなければならないことがたくさんあります。

企業には、クラウド移行に関するあらゆる不安を払拭し、真正面から取り組んでくれるクラウド・プロバイダーを選択することが非常に大切です。企業の厳しいビジネス要件を満たすために、柔軟性の高いプラットフォームに支えられており、クラウド移行に関するプロセスを順を追って丁寧に説明してくれ、ともにクラウド・ジャーニーを策定し、遂行できる専門家を抱えているクラウド・プロバイダーを選択する必要があります。

クラウド移行とクラウド・プロバイダーについて適切に検討できているかを確認するには

Forrester社は、「クラウド移行とアプリのモダナイゼーション：成功したクラウドネイティブ戦略の補完 (PDF, 922KB, 英語)」というレポートの中で、「クラウドの意思決定者の10人に4人は別のクラウド・プロバイダーを選択したいと思っており、半分以上は意思決定にもっと多くの時間を費やしたかった」と述べています。 これは厄介な現実であり、ガイダンスを提供するために、Forrester社はクラウド移行とクラウド・プロバイダーの選択について慎重に検討するための9つの方法のチェックリストを作成しました。

最初の5つは次のとおりです。

1. 第一にセキュリティに焦点を当てること：セキュリティは、クラウド移行（57％）とアプリのモダナイゼーション（47％）の両方で最もチャレンジングな要素でした。アプリのモダナイゼーション (英語)に多くの努力を払う前に、選択するプラットフォームが本当にセキュリティ要件をを満たしていることを最初に確認してください。意思決定者の90％によると、クラウド移行にあたっては強力なセキュリティ・プロセスが求められます。
2. 長期的な視点で柔軟性のある投資であること：ほとんどの企業は複数のモダナイゼーション・アプローチを使用します（65％）。これらの取り組みには仮想マシン (英語)との統合が含まれるため、パブリックなクラウドネイティブ・サービス (英語)と連携でき、仮想マシンとコンテナ (英語)の両方のワークロードをサポートしているクラウド・プラットフォームを用意することが重要です。
3. オープン・テクノロジーが採用されていること：クラウド・プロバイダーの選択に関しては、高いレベルの不安があるため、企業はなるべく単一のクラウド・プロバイダーへのロックインや依存性を軽減することができるテクノロジーを選択する必要があります。可搬性を担保して必要な場所で実行するにはコンテナ (英語)とコンテナ・オーケストレーション・テクノロジーが必要です。
4. エンド・ツー・エンドのモダナイゼーションアプローチが計画できること：アプリケーションの移行とモダナイゼーションの複雑さにより、仮想マシンからコンテナにシフトし、リファクタリングされたアプリケーションを再デプロイするタイミングまで視野に入れた一貫したプラクティスを作成できるかどうかがさらに重要になります。
5. 着実に遂行できること：クラウド移行にあたってはあらゆる課題が存在するため、できる限り一貫性を保つことは理にかなっています。一貫したガバナンス・ポリシーとセキュリティ・プラクティスを可能にするソリューションは、クラウド移行とモダナイゼーションの最初の2つの主要な課題領域を削減します。

戦略的にクラウドに移行する

クラウド移行は企業にとって必要不可欠な時代です。企業の全社戦略に基づいてクラウド移行計画を策定・遂行し、現在の置かれている状況と将来のあるべき姿を企業とともに描くことができるクラウド・パートナーがいることを忘れないでください。

全てのチェックリストを確認するにはForrester社の「クラウド移行とアプリのモダナイゼーション：成功したクラウドネイティブ戦略の補完 (PDF, 922KB, 英語)」をご覧ください。

IBM Cloud (英語)およびIBM Cloud for VMware Solutions (英語)の詳細をご覧ください。

オリジナルhttps://www.ibm.com/cloud/blog/checklist-for-selecting-the-right-cloud-provider (英語)

翻訳：IBM Cloud Blog Japan 編集部