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オートメーション・ロードマップ

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タスクの自動化とオーケストレーションにより、信頼できるシステムが企業の中核機能を実行し、ITプロセスとビジネス・プロセスを統合できるようになり、デジタルレイバー (バーチャルな知的労働者)が大規模に導入されます。

2023

戦略的なビジネス・プロセスとITをデジタルレイバー (バーチャルな知的労働者)により自動化 2023年には、数百種類のスキルを備え、年間数千件のタスクを完了する能力を持つデジタルレイバーが、戦略的なビジネス・プロセスで使用されるようになります。IT運用ツールは、インシデント検出とトリアージ (作業の優先順位の判断)においてさらに高度になり、99.99%のサービス・レベル目標を達成します。
お客様と世界にとって重要な理由 情報主導型のタスクを実行するデジタルレイバーが、人々の生産性を向上させます。IT管理においては、サービス・レベル目標、イベントの特定と解決までの平均時間、およびコストが改善されます。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション AIにより、デジタル従業員が情報の照会、検証、集約を行えるようになり、従業員のコラボレーションが改善されます。人間が行うべき本質的な作業と、ロボットスキルやいくつかのスキルを組み合わせてタスクを完了できるようになります。AIによる予測機能により、問題を早期に検出できるようになります。検証可能性、監査能力、透明性の向上により、自動化に対する信頼が高まります。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー 自動化の検証可能性、監査能力、透明性など、信頼の基礎が自動化プラットフォームに組み込まれます。自動化およびAI機能は、OpenShiftおよびハイパースケーラーで提供されます。

2024

ガバナンス、監査能力、信頼が不可欠なものに 2024年までに、ビジネスにおいて重要なタスクは、ガバナンス、監査能力、信頼性を備えたかたちで自動化されます。年間数万件ものタスクを完了する数千のスキルを備えたデジタル従業員は、通常の従業員とともにトレーニングおよび管理されます。
お客様と世界にとって重要な理由 信頼性のあるリアルタイム・オートメーションにより、さらに多くのタスクが自動化され、より多くの分野(保険、銀行、小売など)のクライアントが時間を節約できます。ITシステムは、収益の損失とシステム停止を相関付けし、修復を積極的に優先します。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション NLPの進歩により、結果やタスクを定義するために重要な、ユーザーとのより複雑な自然言語対話が可能になります。IT可観測性システムと統合されたプロセス・マイニングにより、運用と影響分析における企業全体の観察が可能になります。オートメーションの精度やロールバックを改善するAIと技術により、さらに多くのタスクとプロセスに対処することが可能になります。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー リアルタイムの信頼できる自動化プラットフォームは、精度、堅牢性、透明性、監査能力、有用性を向上して提供されます。IT運用ツールは、共通のハイブリッド運用プラットフォーム上に構築されます。

2025

ビジネスとITのオートメーションにより効率性とサステナビリティーを実現 ビジネスとIT運用が連携することで、企業の皆様はより迅速に規模を拡大できます。企業の運用戦略におけるAIを活用した自動化により、コストと時間は節約され、生産性が向上します。インシデントを修復する際の人間の介入は少なくなります。
お客様と世界にとって重要な理由 ビジネスとIT運用が連携することで、企業の皆様はより迅速に規模を拡大できます。企業の運用戦略におけるAIを活用した自動化により、コストと時間は節約され、生産性が向上します。インシデントを修復する際の人間の介入は少なくなります。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション マルチモーダルなITおよびビジネス・データにわたる基盤モデルは、より広範に予測することを可能にします。デジタルレイバーには、多様なチャネル(音声、テキスト、ビデオ、モバイルなど)を介してアクセスできるようになります。自動化スキルが洗練され、より業界特有のプロセスをターゲットにするようになります。定量化可能な信頼性を測る指標を用いて、最先端のオートメーションが進んでいきます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー 信頼とガバナンスの成熟したフレームワークによるオートメーションと、より高度なインタラクションの実行をハイパースケーラーで使用できるようになります。

2027

オートメーションにより変化し続ける環境に適応し、事前対応型のオペレーションを実現 2027年までに、オートメーションは、変化し続ける環境に適応し、より高度な予測を提供します。さらにインシデントを積極的に回避し、サービス・レベルを10倍向上させ、コスト、パフォーマンス、二酸化炭素排出量全体を最適化します。
お客様と世界にとって重要な理由 企業は、これまで以上に複雑なタスクの自動化のために、作業の進め方を変革します。デジタルレイバーが、より多くの業種にディスラプション(破壊)をもたらします。ビジネス・プロセスとITは、リアルタイムの意思決定によって共に最適化されます。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション AIを活用したシミュレーションとシナリオ立案の進歩は、未知の状況における新しいプロセスの自動化を支援します。信頼、ポリシー、ガバナンスは、自動化を管理し自律型エージェントの受け入れを促進するために重要となります。ビジネスとIT全体にわたる可観測性データの複数の様式をモデル化することで、インシデントを事前に回避できるようになります。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー オートメーション・プラットフォームには予測および問題判別機能を備えた幅広いITおよびビジネス・データの基盤モデルが組み込まれます。。

2029

ビジネスとITの融合により、日常的なタスクの多くを自動化 2029年には、日常的なデジタル作業のほとんどを実行できる、信頼性のある自動化システムが登場します。ビジネスとITは別々の分野ではなくなり、(ビジネス・プロセスの)定義と(IT)運用において相乗効果を発揮するようになるでしょう。
お客様と世界にとって重要な理由 より複雑なコグニティブ・タスクを実行する、AIで強化された信頼性の高い自動化により、ITとビジネス・オペレーションの役割は変化します。新しいプロセスの自動化により、ビジネスとITの効率性が高まり、企業の競争力が向上します。。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション デジタルツインにより、クラウド全体にわたる複雑なプロセスやアプリケーションのシミュレーションが可能になります。大規模な基盤モデルは、複数のビジネスおよびIT分野にわたり幅広く使用されることになります。さまざまな様式(ボイス、テキスト、ビデオ)のNLPインターフェースにより、人間とシステムの対話が容易になります。信頼できる自動化技術により、予測される行動を取り込みます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー シミュレーションとWhat-if推論を組み込んだオートメーション・プラットフォームが利用可能になり、複雑な状況を処理することができます。

2030+

信頼性のある意思決定の自動化が、自律型企業を牽引 2030年以降は、信頼性のある意思決定の自動化システムが組織内の基本機能のほとんどを運用をすることになり、人間は創造的で戦略的なタスクを行うようになります。自動化により、サステナビリティー目標を達成するためのガバナンスが強化されます。
お客様と世界にとって重要な理由 堅牢で適応性のあるオートメーションを備えた企業は、人間による管理を最小限に抑えながら、ビジネスおよびITプロセスを自律的に実行できるようになります。
これを可能にするテクノロジーとイノベーション マルチエージェント・リインフォースメント・ラーニング (MARL)と確率的ゲーム理論の進歩により、非集中型管理ツールを搭載した、より複雑な自律プロセス、エージェント、意思決定オートメーション・システムの実現が可能になります。インシデントに対応するために、信頼できるオートメーションによる予測修復が開始され、ダウンタイムなしで自己修復が行われます。
これらのイノベーションを実現するためのプラットフォームまたはインフラストラクチャー AI搭載で統合化された意思決定の自動化システムは、ビジネス・プロセスとITの管理のためにハイブリッドクラウド全体に統合されます。

*リリースされるすべての情報はIBMの現在の意図を表しており、変更または撤回される可能性があり、目標と目的のみを表しています。

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