IBM Cloud 市場の声・市場評価

IBM Cloud は、最もオープンでセキュアなパブリッククラウドをビジネスに提供します

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本記事は、IBM Corporationが 2019年10月22日 に公開、2020年3月1日加筆したブログの翻訳記事です。

データ保護とセキュリティーにおけるリーダーシップ、オープンソースを活用したイノベーション、エンタープライズ・グレードの機能拡張により、IBM Cloud はビジネス向けの最適なパブリッククラウドとして強化されています。 

 

Gartner Peer Insights (英語) で、IBM Cloud が 2020 年 2 月 28 日現在、過去 12 カ月の 84 レビューにおいて主要なクラウド・プロバイダー中で最高の総合的評価 (星 5 個のうち 4.7) を受けている理由をご覧ください。
*Gartner Peer Insights のレビューは、個人のエンド・ユーザーの自身の体験に基づいた主観的な意見で構成されており、Gartner 社やその関連会社の意見を表していません。

最近まで企業がクラウドに求めていたことは、比較的シンプルなアプリケーションとワークロードをクラウド・インフラストラクチャーに移行すること、パブリッククラウドを使用して新しいテクノロジーをテストすること、そして既存のアプリケーションを拡張することでした。

では、今はどうでしょうか? 新しい発見や洞察が得られるデータにたやすくアクセスできること、必要なサービスや機能をアプリにさっと実装できることの重要性が高まり、企業がクラウドに求める要素は、移行 (Migrte) とモダナイゼーション(Modernize) から構築 (Build) と改革 (Innovate) に変わってきています。

このきわめて重要な要求は、コンプライアンスとセキュリティー、クラウドと ITの具体的な実装方法と包括的で厳格な管理を要求する規制の厳しい業界において顕著で、安全なソリューションを求めています。

IBM Cloud は、Fortune 50 のうちの 47 社 (英語) を含む最も巨大でかつ最も複雑な企業が求める、エンタープライズ・グレードのワークロードの実行、市場をリードするデータとアプリケーションの保護、オープンソースのイノベーションを提供します。

私たちIBMは、Aegean Airlines 社、BNP Paribas 社、Elaw Tecnologia SA 社、Home Trust 社が IBM のパブリッククラウドを選択し、ダイナミックで要求が厳しく、常に安全性が求められる基幹業務ワークロードを実行し、変革を成し遂げていることを誇りに思います。ニュース発表(英語)をこちらでご覧ください。

IBM Cloud は、新しいクラウド・セキュリティー、データおよびアプリケーションの保護、オープンソースの活用によるイノベーション、エンタープライズ・グレードのサービスで幅広くパブリッククラウドのサービスを強化し、特に規制の厳しい業界の企業が新しいアプリケーションにモダナイズ (Modernize)して、構築 (Build) し、改革 (Innovate) することを支援します。

 

 

データ保護の推進を含む、セキュリティーのリーダーシップ

重要な機密データをクラウドに移動することについて、金融サービス、保険、医療など規制の厳しい業界ではセキュリティーが最も重要な関心事となります。このような企業の多くは、さまざまな環境に分散している非常に機密性の高い個人データを大量に扱わなくてはならないからです。

この規制の厳しい業界の要求に応えるために、IBM のパブリッククラウドはメモリー内のデータ、ネットワークなどを移動中のデータ、保管中のデータを保護するようにセキュリティー・サービスを拡充しています。これには以下が含まれます。

  • IBM Cloud Hyper Protect Crypto Service による「Keep Your Own Key」を  VMware および Cloud Object Storage へ拡張します。このサービスはアプリケーション・レベルの暗号化もサポートするように拡張されており、開発者はこれらの同じ機能を使用して暗号化と復号、また Cloud HSM への TLS/SSL オフロードを行うこともできます。このレベルの暗号化を提供しているのは IBM のみです。FIPS 140-2 レベル 4 セキュリティー認定を受けた唯一の商用テクノロジーである IBM Z 暗号カードを基盤としている IBM Cloud Hyper Protect Crypto Service がこの機能を提供します。
  • セキュア・サービス・コンテナ内に仮想サーバーを実装する方法を提供し、仮想サーバー内で実行されるデータとコードの機密性を確保する、IBM Cloud Hyper Protect Virtual Server (英語)。クラウド管理者などの特権ユーザーも含めて、データへの外部からのアクセスは不可能です。
  • IBM Cloud Hyper Protect Database-as-a-Service (DBaas) (英語) の提供リージョンの拡大。このサービスは現在、シドニー、フランクフルト、ダラス (米国南部) のアベイラビリティー・ゾーンで使用可能です。これらのリージョンのお客様は機密情報について非常にセキュアなデータベースをプロビジョンおよび管理することができます。
  • 使用中のデータの保護の拡張。IBM は、IBM Cloud Data Shield (英語) を介して IBM Cloud Kubernetes Service 上の保護されたエンクレーブで、コンテナ化された Java アプリケーションの保護をサポートしています。IBM はまた、Red Hat OpenShift での Data Shield のテクノロジー・プレビューも発表しています。Data Shield は、開発者がアプリケーションをコンテナに実装する前に、コード変更を行うことなく使用中のデータを簡単に保護できるように設計されています。これは組織がメモリー内のデータへの制御を維持できることを意味します。IBM でさえ見ることはできません。
  • IBM Security Advisor (英語) を拡張。修正アクション/修復、およびオープンソース・ツールとのカスタム統合を自動化します。それに加えて、プラットフォーム・リソースのセキュリティー構成ミスを自動検出する機能も年末までに利用できるようになります。

 

 

オープンイノベーション

IBM Cloud にはオープンソースのイノベーションをサポートしてきた長い歴史があり、規制の厳しい業界も含め、お客様が実装するコードを可視化してクラウドを利用できるようにしてきました。お客様がネイティブなクラウド・サービスを使用してアプリケーションを開発および実行したり、Red Hat OpenShift のIBMによるマネージドサービス、Red Hat OpenShift on IBM Cloud 上に配置したりすることを、以下の方法で支援しています。

  • IBM Cloud Schematics (英語) を使い、開発者が IBM Cloud カタログをこれまで以上に素早く検出、編成、使用を開始し、新しい革新的なアプリケーションをもっと簡単に作成できるようになります。IBM Cloud Schematics は、クラウド・リソースを作成するためのテンプレートをクラウドでホストする IBM 管理のサービスで、開発チームが独自のテンプレートを「Infrastructure as Code」としてDevOps 環境で体系化するのに役立ちます。さらに、開発者は各リソースを手動で構成することなく、スタック全体の事前定義構成を選択して、複数のツールを自動的に接続して構成を同期できるようになりました。
  • マネージド Istio (英語) サービスは、企業が保護された分散マイクロサービス・アーキテクチャーをコンテナで実行できるようにする、オープンソース・ベースの独立サービス・メッシュを提供します。このサービスは、IBM Cloud Kubernetes Service 上に構築される簡素化されたサービスの管理、セキュリティー、接続性、検索性を開発者に提供します。この統合によって、トラフィックの制御から、暗号化によるノード間のトラフィックの保護、コンテナのエンドツーエンドのモニタリングの提供まで、IBM のマネージド Kubernetes サービスを使用したお客様の実装力が強化されます。
  • Tekton (英語) は、継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD) システムを構築するための共有コンポーネントのセットで、オープンソースの Continuous Delivery Foundation (CDF) によりホストされます。Tekton を IBM Cloud Kubernetes Service と共に使用して、業界仕様のパイプライン、ワークフロー、その他のビルディング・ブロックを提供することにより、継続的デリバリーを促進します。
  • IBM が開発したオープンソース・プロジェクトである Razee  (英語) を使用すると、クラスター、環境、クラウド・プロバイダーの間で Kubernetes リソースの実装を自動化して管理し、リソースの実装情報を可視化することができます。これは、ロールアウト・プロセスをモニターし、実装の問題を迅速に見つけて Day2 マネジメントを実現するのに役立ちます。

 

 

エンタープライズ・グレードの機能

IBM のパブリッククラウドは、Kubernetes、Knative、Istio、および Cloud Foundry を幅広くサポートし、重要なワークロードのクラウドへの移行、プロビジョン、構成方法の多くの選択肢をお客様に提供します。IBM のパブリック・クラウドは重厚なワークロードを収容できるエンタープライズ・グレードの信頼できるクラウド環境であり、以下の機能があります。

  • IBM Cloud Virtual Servers on VPC のネットワーク・パフォーマンスを最大 80Gbps に増強したことで、IBM のパブリッククラウドがハイパースケール対応になりました。IBM のパブリッククラウドをご利用のお客様は、オープンソースの仮想ハイパーバイザーに基づく仮想サーバーを 1 分以内でプロビジョンできます (1)。これにより、VPC で使用可能な他のネットワークよりもネットワークのレベルがより高くなります。つまり IBM VPC の制御された環境内では、これまでにないほど非常に迅速にクラウド・サービスを利用でき、ネットワークを拡大できるということです。これにより、機密性の高いワークロードにパブリッククラウド・サービスを使用することを検討されているお客様のニーズを満たすことができます。
  • グローバル・フットプリントの大規模な展開に伴い、IBM Cloud は既存の 6 カ所のマルチゾーン・リージョン (MZR) に加えて、2021 年までに新しく 3 カ所の MZR をトロント (カナダ)、サンパウロ (ブラジル)、大阪 (日本) に開設します。これらのリージョンは、地域内の災害復旧機能を増強し、DevOps、アナリティクス、アプリケーション開発などの IBM パブリッククラウド・サービスの一貫したセットを提供するよう設計されています。これらの MZR は99% アップタイムの SLA を提供し、IBM パブリッククラウドの既存のグローバル・ネットワークを、6 カ所のマルチゾーン・リージョン全体で合計 60 カ所のクラウド・データ・センターと 18 カ所のアベイラビリティー・ゾーンに提供するよう設計されています。
  • IBM はベアメタルの価格を下げ、地域に応じて 5TB から 20TB の帯域幅を利用できるようにしました。お客様は、これまでと同等のベアメタルの能力を維持したまま、大量の帯域幅を必要とするワークロードを移動できます。高度なパフォーマンスを必要とするお客様にとっては、シングルテナントでハイパーバイザーなしで提供される純粋なベアメタル・サーバーは、「Noisy neighbor」の影響を排除することができます。ベアメタル・サーバーはIBMによる事前構成、あるいは何千ものカスタム構成からお客様のニーズに一致するものを選択して利用いただけます。
  • IBM のパブリッククラウド上のエンタープライズ・ワークロードをサポートするために、主要なクラウド・プラットフォーム・サービスで SOC2 Type 2 と PCI 認証を年内に取得することをターゲットにしています。IBM はまた、EBA クラウド・コンプライアンス認証 (以前の EU-FSS 特則) を作成して、EU の金融機関のお客様が欧州銀行監督局 (EBA) のガイドラインに準拠しながらクラウドの価値を十分に享受できるようにしています。
  • パフォーマンスと生産性の向上性を目指して AI、ML、HPC の環境を実行している IBM のお客様は、IBM Cloud VPC インフラストラクチャーを通じてアクセスできる、IBM Cloud Virtual Servers for VPC on POWER を使用してその目標を達成できると予想されています。IBM Cloud Virtual Servers for VPC on POWER は、世界最速かつ最高のスーパーコンピューター、Summit と Sierra に搭載されているものと同じテクノロジーを使用しています。
  • IBM Power Systems で Red Hat OpenShift をサポートすることにより、柔軟でセキュアでオープンなハイブリッド・マルチクラウド・プラットフォームをお客様のワークロード用に提供するという IBM のお客様へのコミットメントを強化しています。

 

(1) ベンチマーク・テストにおいて、以前の世代の IBM Cloud Virtual Servers での注文からプロビジョニングまでの時間が 5 分だったのと比較して、IBM Cloud Virtual Servers on VPC での注文からプロビジョニングまでの時間は平均で 1 分以内 (5 倍速い) であることが示されました。

 

IBM のパブリッククラウドについてはこちら

 

IBMの将来の方向性および指針に関する記述は、予告なく変更または撤回される場合があります。これらは目標および目的を提示するものにすぎません。

 

本記事は、IBM Corporationが 2019年10月22日 に公開、2020年3月1日加筆したブログの翻訳記事です。
原文: https://www.ibm.com/cloud/blog/announcing-new-public-cloud-capabilities

 

 


投稿:IBM Cloud Blog Japan 編集部

 

 

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