社員が語る「キャリアとIBM」

メインフレームのモダナイゼーションを、お客様と一緒に成し遂げる

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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。

今回は、IBMコンサルティング事業本部のアプリケーション・アーキテクト、S.O.さんのインタビューです。

 

Q.現在の所属部署や入社時期を教えてください。

IBMコンサルティング事業本部で、メインフレームのモダナイゼーション*に関わる仕事をしています。入社は2022年5月です。

*モダナイゼーション=現行のアプリケーションを最新技術で更改し、新たな価値を生み出すよう変革すること

Q.IBM入社までのキャリアを教えてください。

新卒で損保系のSIerに入社しました。そこでは、アプリケーション・エンジニアとして、メインフレームを使用した基幹系システムの開発プロジェクトを数多く経験してきました。その後、航空会社に転職し、プロジェクト・マネージャーとしてパッケージの導入案件に携わりました。
IBMに入社する前は、外資系のコンサルティングファームで、コンサルタントとして主にクラウド案件に関わる仕事をしていました。

Q.キャリアチェンジの際、大事にしてきたことを教えてください。

得たいスキルや、やりたいことを明確にした上で、それが得られるところはどこかという点を大事にしてきました。

2社目の航空会社に転職する際は、「海外」がキーワードでした。海外で働くか海外ベンダーと仕事がしたいと思っていたところ、航空会社で海外ベンダーの導入プロジェクトがあると聞きました。スキル的にも合いそうだと感じ、転職を決意しました。

3社目の外資系コンサルティングファームを選んだのは、クラウドの開発導入を構想策定フェーズから実施してみたかったからです。

Q.何がやりたくてIBMを選んだのですか?

メインフレームとクラウドのスキルを活かし、メインフレームのモダナイゼーションの仕事に関わりたいと思い、日本IBMを選びました。

IBMに魅力を感じたのは、メインフレームを含めた自社製品を通じて培われた技術スキルを持った方が多く、高いデリバリー力がある点、戦略の策定からデリバリーまでを一貫してお客様にお届けできる点です。スキルをお持ちの有識者の方々と一緒に仕事がしたいと思い、IBMでのキャリアを選択しました。

Q.社内に有識者がいると、何が良いのでしょうか?

リスクの洗い出しができることです。

プロジェクトを進める上で重要なことの1つが、リスク管理です。リスクの洗い出しがうまくいかないと、プロジェクトの期間が延長したり、途中でプロジェクトが止まったり、お客様にご迷惑をお掛けしてしまうことがあります。有識者と一緒にリスクを洗い出し、それに対する対策をあらかじめ考えておくことにより、プロジェクトの成功率を高めることができると思います。

メインフレームのモダナイゼーションは、歴史が短く、過去の実績がそれほど多くありません。だからこそ、メインフレームに関する有識者からの情報が貴重なのだと思います。メインフレームの場合、ハードウェアはもちろんのこと、ミドルウェアまで含めたソフトウェアを知っているエンジニアの存在が、リスクの洗い出しにとって非常に重要なのだと思います。

Q.IBMに対する期待感は、入社前後で変化しましたか?

私は「有識者と仕事がしたい」という期待感でIBMに入社しました。大勢の有識者がいて、一緒に仕事が出来るというのは期待通りでした。期待以上だったのが、その知識量と見つけやすさです。また、面倒見の良さは想像以上でした。

Q.「面倒見の良さ」を感じたエピソードを教えてください。

上司の方や同じチームの方々が、大変気に掛けてくれました。「中途入社なのだし、あとはよろしく」という「放置」ではありませんでした。

メインフレームの開発経験があるとはいえ、分からないことがいくらでもあります。ミドルウェアやOSが違うと、動きも異なります。そのような時に、上司の方や、同じチームメンバーがフォローしてくれました。

分からないことがあった時に、同じプロジェクトではない方からも教えてもらえるのが新鮮でした。同じチームの誰かに聞くと、大体答えが返ってきます。「知識を持っている人を探す大変さと時間」が大幅に軽減された印象です。

Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。

*役割マップ=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの

主に、メインフレームのモダナイゼーションに関わるプロジェクトの提案活動に関わっています。直近では、メインフレームからの移行の戦略を立てるフェーズの案件に関わっています。

Q.お客様は今、メインフレームに関してどのような課題をお持ちですか?

いくつかあります。アプリケーションの設計書がないケース、COBOLの開発者に関わる課題をお持ちのケース、クラウドを始めとする新しい技術への対応に悩まれているケース、様々です。最近は、他社のメインフレームの移行先や、移行方法を検討されているお客様からご相談をいただく機会が増えてきました。

Q.そのような課題をお持ちのお客様に、IBMはどのようなソリューションをご提案しているのですか?

メインフレームを使い続ける、あるいはクラウドに移行する、もしくはオンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッドな形でシステムを運用する等々、様々な選択肢をベースに、IBMはお客様と会話をしながら、より良い方法をご提案しています。

最近ではクラウド利用が進んでおり、クラウドがシステムの移行先として検討されるケースが多いのですが、必ずしもクラウドが万全というわけではないと思っています。例えば、運用や信頼性、処理性能、開発保守要員等の観点から、COBOL等のメインフレーム資産を活用し、プラットフォームのみを移し替えたい、とお考えのお客様もいらっしゃいます。

そのようなお客様に「方法ありき」のご提案ではなく、「選択肢」を複数ご提案できるのが、IBMの特徴です。

Q.なぜIBMは複数の選択肢をお客様にご提案できるのですか?

豊富な人材と国内外での実績があるからだと思います。

メインフレームからメインフレーム。COBOLからCOBOL。そのようなご提案ができるのも、豊富な人材や導入実績があるからだと思います。また、自社でメインフレームを始めとするサーバー製品を持っていること、さらにIBM Cloudだけではなく、他社のクラウドを扱うことができるのも、IBMの強みだと思います。

Q.どのように複数の選択肢の中からお客様に合った方法を見出すのでしょうか?

まず、お客様のメインフレームに関わる資産の分析、いわゆる可視化分析をさせていただいています。これにより、お客様がお使いのメインフレーム資産の現状を明らかにさせていただきます。ここが、お客様との議論の起点です。

可視化することにより不要資産が棚卸され、また、サブシステム間の結合度、重複や類似プログラム等が見えてきます。それを基にお客様とディスカッションを行い、最適化されたアーキテクチャーの作成、移行計画等を策定していきます。

IBMは、非常に細かいヒアリングや、踏み込んだ議論をお客様に対して行っています。一口に可視化分析と言っても、各社のメインフレーム毎の特徴があり、アセンブラー等の難易度の高いプログラムの解析が必要になってきます。IBMは、「知っている」のと「経験している」からこそ、一つ一つの技術の細かい話や、踏み込んだ議論ができるのだと思います。そのような方と仕事をすることで、私自身も大変勉強になっています。

Q.最後の質問です。IBMでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。

メインフレームをどうするのか、悩んでおられる数多くのお客様からご相談をいただいています。お客様の悩みに寄り添い、様々な選択肢を検討しながら、お客様の悩みを解決していきたいと思います。

メインフレームのモダナイゼーションをお客様と一緒に成し遂げる。そして成功事例を数多く作っていくのが、当面IBMで私が成し遂げたいことです。


根本 亮
インタビュー・執筆:根本 亮
Japan Employer Branding Manager
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