エンジニアの理想郷、ISEで、技術に拘る

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(ISE)のMasashiさんのインタビューをお届けします。

 

Q.現在の所属部署と入社時期を教えてください。

ISEでクラウドを取り扱う部門に所属しています。職種はクラウドエンジニア、入社は2022年9月です。

 

Q. それまでのキャリアを教えてください。

新卒で地場のSIerに就職して以来、複数社を経験し、一貫してエンジニアとして仕事をしてきました。

最初の会社では、主に業務SE、インフラエンジニアとして経験を積み、転職したSIerではOracleマスターの資格を持っていたことから、銀行やクレジットカード会社のプロジェクトに携わりました。30人くらいの規模のベンチャー企業でゲーム事業の立ち上げや開発を行ったこともありますし、友人に誘われて独立し、2人で会社を運営していたこともあります。

 

Q.ISEとの出会いを教えてください。

「転職サイトに登録後、最初に声を掛けてくれた会社がISEだった」のが出会いです。

 

Q.ISEを選んだ決め手を教えてください。

それまで、地場の会社、小規模なベンチャー企業、スタートアップから超大手のSIerまで幅広く経験しました。これまでの経験から、これからは、安定して働けるところ、大きなシステムに関われるところ、それまで身につけてきた技術力を活かせるところでキャリアを築きたいという思いがありました。また、エンジニアとしてさらに腕を高めていきたい、より技術力を期待される仕事をしたいという思いも持っていました。ISEは、お客様からだけではなく、IBMからも技術面でのスキルや経験が期待されている非常に稀有な会社です。その点にも惹かれ、ISEを選びました。見事に条件にフィットしていた会社から、最初に声を掛けてもらえたのは幸運でした。

 

Q.現在の仕事内容を解説ください。

私たちの部門は、AWSを活用したインフラ環境を構築するのが役割になります。私はそこで、クラウドエンジニアとして、現在は3つのお客様案件、プロジェクトに関わっています。

大手流通業のお客様のDWHプロジェクトでは、ちょうどPOCが終わったところで、追加のPOCに向けた調査を行っています。金融のお客様のシステム構築プロジェクトでは、基盤の構成、パートナー様との調整を行っています。運輸のお客様のプロジェクトは、オンプレミスで動いていたシステムをクラウドベースのシステムで再構築する、というプロジェクトです。私はその中で主にDWHの構築に関わっています。

 

Q.お客様の課題感を教えてください。

「自社の環境に合ったインフラを選ぶのが難しい」ことだと感じています。

 

 Q.詳しく教えてください。

お客様がインフラ環境を構築する際の選択肢は様々です。オンプレミスがあれば、クラウドもあります。さらに、複数のベンダーがそれぞれ製品やサービスを提供しています。既存システムとの連携も、考慮しなければなりません。「日々発生する膨大なデータを活用したい」「より精度の高い分析を行いたい」「従来よりも長い期間データを保持したい」「検索に掛かる時間を今までよりも短くしたい」等々、お客様が実現したいことは様々です。多くの選択肢の中から、やりたいことが実現できるインフラを選び、構築することは、決して簡単なことではありません。だからこそ、お客様から、IBMがご相談いただくのだと思います。

 

Q.ISEとIBMとの役割分担を教えてください。

ISEには、営業がいません。ですので、常にIBMのメンバーと一緒に仕事をします。その中でも特にIBMコンサルティング事業本部で、お客様を担当しているチームと協業しています。IBMのメンバーがリードしている提案やデリバリーのプロジェクトに於いて、技術領域での貢献を期待されているのがISEです。

 

 Q.「技術領域」を詳しく教えてください。

ISEが関わるのは、技術的に難しい案件や、特殊な構成のプロジェクトです。例えば、「お客様はオンプレミスの環境とは別に、こちらにAWSの環境がある。それらを跨ぐ形の新しいシステムを作ろうとしている。インフラはAWSを活用したい」というようなケースで声が掛かります。私たちはインフラのチームですので、「どのような構成が考えられ、お客様にとって何が最適なのか」の解を導き出すのが役割です。コーディングのフェーズではありません。お客様や、IBMのメンバーからISEが期待されているのは、このような難しい環境下で、お客様がやりたいことを実現できるソリューションを作り出すことです。

 

Q.どのようにして解を導き出すのですか?

いくつかの手段があります。一つは、「実際にやってみる」ということです。私たちのチームは、AWSを担当しています。実際にAWSを使い、検証してみることがあります。お客様にPOCをご提案し、実施させていただくこともあります。もちろん、ISEやIBMが今まで培ってきた知見を活用し、解を導き出すこともあります。

また、解を導き出すために欠かせないのがエンジニアの技術力です。技術力を高めるための制度や仕組みが整っていることも、エンジニアの力を高めるために役立っています。

 

Q. 「技術力を高めるための制度や仕組み」について教えてください。

私たちは、案件やプロジェクトとは別に、一定の業務時間を使い、学ぶことが奨励されています。その時間を使って、資格取得のための勉強を行っている方もいれば、新たな領域の勉強を行っている方もいます。インプットの時間があって初めて、エンジニアとしてお客様に価値をお届けできるのだと思います。

また、私は今回、今までのキャリアで初めて外資系の会社に入りました。それまでと大きく異なるのは、技術領域に関するグローバルからの情報が得られることです。IBMグループにいるからこそ、「世界でこういう技術が生まれている」「世界ではこういう技術を使っている」という情報を海外のIBMから得ることができています。これは、今までいた会社では得られなかった点です。エンジニアとして、貴重な情報源になっています。

 

Q.「外資系」に対する入社前後のイメージの違いはありましたか?

ありました。一番驚いたのは、雰囲気です。

 

Q.詳しく教えてください。

みなさん忙しいはずなのに、「非常に聞きやすい雰囲気」だということに驚いています。むしろWelcomeという空気すら感じます。聞いたらすごく丁寧に教えてくれる方ばかりです。好きな分野、得意な分野は人それぞれ異なります。いつか自分が聞くかもしれない、持ちつ持たれつ、という考えをみなさん持っているから、このような雰囲気が生まれているのかもしれません。これは、当初抱いていた外資系のイメージと真逆のものでしたが、真逆で良かったです。

また、IBMは、グローバル全体で見たら大変に大きな会社ですが、ISEはコンパクトな組織です。技術力を持ったライトパーソンを見つけやすいというのも非常に助かっています。

 

Q.チームのメンバーについて教えてください。

バックグラウンドは様々です。オンプレミスのプロジェクトをSIerで経験してきた方、クラウド基盤を使ったインフラ構築のプロジェクトを経験してきた方、AWSの技術的な領域をやりたくてISEに来た方、中途だけではなく新卒入社の方もいます。様々です。

 

Q.ISEの、どのような点が、そのような方々を惹きつけているのでしょうか?

これも色々とありそうです。私たちのチームの場合、大きいのは、「知る人ぞ知る」AWSのサービスを使ったプロジェクトに関われることでしょうか。

AWSは、インフラ以外の機能、例えばメールを送る、アプリにプッシュ通知を送る、機械学習をさせたりする等の、いわゆる付随機能が非常に充実していることで知られています。豊富な付随機能の存在が、多くのお客様にAWSが選ばれている理由の1つです。ISEは、AWSを使ったプロジェクトの中でも、「よくあるパターン」ではないケースで相談をいただきます。今まで培ってきた技術力を、さらに難易度の高いプロジェクトで発揮してみたいと思っているエンジニアが多い印象です。

 

Q.キャリアを通じて、成し遂げたいことを教えてください。

私は、エンジニアとして複数の会社を経験してきました。ISEは、エンジニアの理想郷なのかもしれないと感じます。営業は、その道のエキスパートがIBMにいるので、私たちは技術分野に集中できる。技術力を磨くための時間を会社から与えられている。テクノロジーの起点である海外と繋がっている。IBM製品だけではなく、他社製品を使った検証環境を利活用することもできる。そして何より、優しい人たちばかり。ISEという理想郷で、これまでの経験に磨きを掛け、お客様へはもちろんのこと、周囲のメンバーにも、自分のスキルや経験を還元していきたいと思います。

 


 

ISEでのキャリアにご関心がある方は、採用サイトをご覧ください。現在募集中のポジションをご確認いただけます。

もしご自身のスキルやご関心に関連したポジションが上記サイトで見当たらなかった場合、IBMの人材ネットワークへ登録されることをご検討ください。こちらのサイトに登録いただいた方に、採用セミナーや募集ポジションのご案内をお送りします。