db2dart - データベース分析およびレポート・ツール・コマンド

データベースがアーキテクチャー的に正しいか調べ、 エラーが発生した場合それを報告します。

db2dart コマンドによって生成されるレポートは、コマンドによって分析されるデータベースと同じコード・ページでエンコードされます。 同様に、db2dart コマンドの一部として指定されるパラメーター値は、分析されるデータベースと同じコード・ページで解釈されます。 db2dart レポート・ファイル内の文字ストリング、および入力値は、データベース・コード・ページでエンコードされます。

db2dart コマンドは、コード・ページ変換を実行しません。

db2dart コマンドを呼び出すときに指定できるアクションは、1 つだけです。 アクションは、いくつかのオプションをサポートできます。

許可

db2dart コマンドを使用するには、SYSADM 権限が必要です。

必要な接続

None. db2dart は、 ユーザーがデータベースに接続していない状態で実行しなければなりません。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdb2dartdatabase-nameactionoptions

コマンド・パラメーター

Inspection actions
/DB
データベース全体を検査します。 これはデフォルト・オプションです。
/T
1 つ以上の表を検査します。 必須入力値は 2 つです。つまり、表スペース ID と、もう 1 つは表オブジェクト ID、表オブジェクト ID リスト、または表名のいずれかです。
/TSF
ストレージ・グループおよび表スペース・ファイルと、コンテナーのみを検査します。
/TSC
1 つ以上の表スペースの表スペース構造を検査します。表の検査は行いません。 必須入力値は 1 つです。つまり、表スペース ID または表スペース ID リストです。
/TS
1 つ以上の表スペースと、その表を検査します。 必須入力値は 1 つです。つまり、表スペース ID または表スペース ID リストです。
/ATSC
全表スペースの構成を検査します。 ただし、その表は検査しません。
Data formatting actions
/DC
フォーマット設定された カラム・オーガナイズ 表データをダンプします。 必須入力値は、表オブジェクト ID または表名のいずれか、表スペース ID、開始ページ番号、ページ数、および冗長選択の 5 つです。
/DD
フォーマット済み表データをダンプします。 インライン LOB データがあれば、それも表示されます。 必須入力値は、表オブジェクト ID または表名のいずれか、表スペース ID、 開始ページ番号、ページ数、および冗長選択の 5 つです。
/DI
フォーマット済み索引データをダンプします。 必須入力値は、表オブジェクト ID または表名のいずれか、表スペース ID、 開始ページ番号、ページ数、および冗長選択の 5 つです。
  • パーティション表上の非パーティション索引の場合、/DI アクションは、/OI オプションおよび /TSI オプションに対する最初の 2 つの入力データとして、SYSCAT.INDEXES から INDEX_OBJECTID と TBSPACEID を使用します。 このアクションには表名 (/TN) オプションはサポートされていません。
  • パーティション表上のパーティション索引の場合、/DI アクションは SYSCAT.DATAPARTITIONS から PARTITIONOBJECTID と TBSPACEID を使用します。 このアクションには表名 (/TN) オプションはサポートされていません。
/DM
フォーマット済みブロック・マップ・データをダンプします。 必須入力値は、表オブジェクト ID または表名のいずれか、表スペース ID、 開始ページ番号、ページ数、および冗長選択の 5 つです。 このデータは、マルチディメンション・クラスタリング (MDC) 表または挿入時クラスタリング表 (ITC) の空きブロックを再利用するための再編成の後に、表スペースでブロックが再利用されたかどうかを示します。
/DP
ページを 16 進数でダンプします。
  • DMS 表スペース内の永続オブジェクトの場合、アクション /DP に対して必要な入力値は、表スペース ID、開始ページ番号、およびページ数の 3 つです。
  • SMS 表スペース内の永続オブジェクトの場合、アクション /DP に対して必要な入力値は、表スペース ID、オブジェクト ID、開始ページ番号、ページ数、およびオブジェクト・タイプの 5 つです。
/DTSF
フォーマット済み表スペースおよびストレージ・グループのファイル情報をダンプします。
/DEMP
DMS 表のフォーマット済みエクステント・マップ・ページ (EMP) 情報をダンプします。 必須入力値は、表スペース ID、および表オブジェクト ID または表名の 2 つです。
/DDEL
表データを区切り文字付き ASCII フォーマットでダンプします。 必須入力値は、表オブジェクト ID または表名、表スペース ID、開始ページ番号、およびページ数の 4 つです。

カラム・オーガナイズ 表の場合、 /DDEL パラメーターは、ページの範囲ではなく論理行番号の範囲を受け入れます。 論理行番号は、 カラム・オーガナイズ 表の行を一意的に識別し、 行オーガナイズ 表の RID に似ています。 最初の論理行番号と論理行の数の両方が 0 の場合、 カラム・オーガナイズ 表のすべての行がダンプされます。 論理行の数のみが 0 の場合、最初の論理行番号から表の最後の行までのすべての行がダンプされます。

ダンプされる区切り文字付き ASCII ファイルは、データベース・コード・ページでエンコードされます。 db2dart コマンドは、コード・ページ変換を実行しません。

/DDEL パラメーターは、次の列データ・タイプのみをサポートします。 他の何らかのデータ・タイプを持つ列が表に含まれている場合は、その列はスキップされ、区切り文字付き ASCII ファイルには組み込まれません。
  • SMALLINT
  • FLOAT
  • REAL
  • INTEGER
  • 時刻
  • DECIMAL
  • 文字 ()
  • 可変長文字 (VARCHAR) 型
  • 日数
  • TIMESTAMP
  • BIGINT
タイプCHARおよびVARCHARの列にバイナリ・データが含まれている場合、またはFOR BIT DATAで定義されている場合、/DDELパラメーターはバイナリー・データを含むDELファイルを生成します。 LOAD コマンドを使用して、この DEL ファイルのデータを表にロードする場合は、 必ず、modified by delprioritychar オプションを指定してください。 IMPORT コマンドを使用して、この DEL ファイルのデータを表に挿入する場合は、 必ず、modified by delprioritychar codepage=x オプションを指定してください。 x は、入力データ・セットのデータのコード・ページです。
/DHWM
最高水準点情報をダンプします。 必須入力値は、表スペース ID です。
/DXA
フォーマット済み XML 列データを ASCII フォーマットでダンプします。 必須入力値は、表オブジェクト ID または表名のいずれか、表スペース ID、 開始ページ番号、ページ数、および冗長選択の 5 つです。
/DXH
フォーマット済み XML 列データを HEX 形式でダンプします。 必須入力値は、表オブジェクト ID または表名のいずれか、表スペース ID、 開始ページ番号、ページ数、および冗長選択の 5 つです。
/LHWM
最高水準点を低くする方法を提案します。 必須入力値は、表スペース ID およびページ数 (希望の最高水準点) の 2 つです。
Repair actions
/ETS
可能な場合、表制限を 4 KB 表スペースに拡張します (DMS のみ)。 必須入力値は、表スペース ID です。
/MI
索引に無効のマークを付けます。 このパラメーターを指定するときは、データベースをオフラインにしなければなりません。 必須入力値は、表スペース ID および索引オブジェクト ID の 2 つです。 パーティション索引の場合、こうした値は SYSCAT.INDEXPARTITIONS の INDPARTITIONOBJECTID および INDPARTITIONTBSPACEID から取得できます。
/RHWM
空の SMP エクステントを使用して、最高水準点を下げます。 このパラメーターを指定するときは、データベースをオフラインにしなければなりません。 必須入力値は、表スペース ID です。
注: 空の SMP エクステントを除去するには、 ALTER TABLESPACE REDUCE コマンドを使用する必要があります。 また、再利用可能ストレージで表スペースが使用可能になっている場合は、 ALTER TABLESPACE LOWER HIGH WATER MARK コマンドを使用して、空の SMP エクステントを除去し、最高水準点を下げることもできます。 ALTER TABLESPACE コマンドは、データベースがオンラインのときに使用できます。
Change state actions
/CHST
データベースの状態を変更します。 このパラメーターを指定するときは、データベースをオフラインにしなければなりません。 必須入力値は、データベース・バックアップ・ペンディング状態です。 データ損失を防止し、リカバリー可能性を保証するために、データベース・バックアップ・ペンディング状態をリセットした後で、フル・データベース・バックアップを実行する必要があります。
Help
/H
ヘルプ情報を表示します。
Input value options
/OI object-id
オブジェクト ID を指定します。 /Tアクションの場合、最大 64 個のオブジェクトIDのコンマ区切りリストを指定できます。 対応/TSIオプションに複数の入力IDが含まれた場合、最初のIDのみが使われます。 重複する ID はスキップされます。 /T アクションには論理 ID を指定できます。
/TN table-name
区切られた ID でない限り、大文字で表名を指定します。
/TSI tablespace-id
表スペース ID を指定します。 /TSアクションまたは/TSCアクションの場合、最大64 個の物理表スペースIDのコンマ区切りリストを指定できます。 重複する ID はスキップされます。
/ROW sum
長フィールド記述子、LOB 記述子、および制御情報を検査するかどうか識別します。 1 つのオプションを指定することもできますし、 値を追加して複数のオプションを指定することもできます。
1
行内の制御情報を検査します。
2
長フィールド記述子および LOB 記述子を検査します。
/RPT path
レポート出力ファイル用のオプションのパス。
/RPTN file-name
レポート出力ファイル用のオプションの名前。
/PS number
開始ページ番号を指定します。 /DPアクションを使う場合、p接尾部をプール相対アドレッシングに利用できます。 /PS 0 /NP 0 を指定すると、指定オブジェクトのすべてのページがダンプされます。
/NP number
ページ数を指定します。 /PS 0 /NP 0 を指定すると、指定オブジェクトのすべてのページがダンプされます。
/V option
冗長オプションをインプリメントするかどうかを指定します。 有効な値は以下のとおりです。
Y
冗長オプションをインプリメントすることを指定します。
N
冗長オプションをインプリメントしないことを指定します。
/SCR option
画面出力のタイプを指定します (もしあれば)。 有効な値は以下のとおりです。
Y
通常の画面出力が生成されます。
M
最小化された画面出力が生成されます。
N
画面出力は生成されません。
/RPTF option
レポート・ファイル出力のタイプを指定します (もしあれば)。 有効な値は以下のとおりです。
Y
通常のレポート・ファイル出力が生成されます。
E
レポート・ファイルにエラー情報だけが生成されます。
N
レポート・ファイル出力は生成されません。
/ERR option
DART.INFでのログのタイプを指定します (ある場合)。 有効な値は以下のとおりです。
Y
DART.INF ファイルに通常のログを生成します。
N
ログDART.INFファイルへの出力を最小化します。
E
DART.INF ファイルと画面出力を最小化します。 レポート・ファイルにエラー情報だけが送信されます。
/WHAT DBBP option
データベース・バックアップ・ペンディング状態を指定します。 有効な値は以下のとおりです。
OFF
オフ状態。
ON
オン状態。
/QCK sum
実行するクイック・オプションを指定します。 オプションを 1 つ指定することもできますが、各値を加算して複数のクイック・オプションを実行することもできます。
1
/QCK 1オプションは、/DB/T/TSの各アクションにのみ適用されます。 このオプションは、DAT オブジェクトのページ 0 と、索引オブジェクトの一部を検査します (オブジェクト BMP、LOB、LF は検査せず、DAT オブジェクトまたは INX オブジェクトの全体をトラバースすることはありません)。 これはデフォルト・オプションです。
2
/QCK 2オプションは、/DB/T/TS/DD/DI/DM/DEMP/DDEL/DXA/DXH の各アクションにのみ適用されます。 このオプションは、非パーティション・データベース環境と、パーティション・データベース環境のカタログ・パーティションで、システム・カタログ表参照をスキップします。 このオプションは、パーティション・データベース環境の非カタログ・パーティションには影響を与えません。 /QCK 2オプションが表名に指定された場合、または/OI/TSIオプションが論理IDに指定された場合、この/TNオプションは前述のアクションには適用されません。
4
/QCK 4オプションは、/T/TS/TSCの各アクションにのみ適用されます。 このオプションは、特殊システム・カタログ表検査またはシステム・カタログ表スペース検査をスキップします。 /TSアクションと/TSC アクションである場合、/QCK 4オプションは、特殊なシステム・カタログ表検査をスキップします。 /Tアクションである場合、/QCK 4 オプションは、システム・カタログ表スペース構成体の検査をスキップします。
8
/QCK 8 オプションは、/Tアクションと/TS アクションにのみ適用されます。 このオプションは、コンテナーの検査をスキップします。 /T アクションの場合、/QCK 8 オプションは、すべてのコンテナー・ファイルの検査をスキップします。 /TSアクションの場合、 /QCK 8 オプションは、指定表スペースの関連コンテナー・ファイルのみを検査します。
/TYP option
オブジェクトのタイプを指定します。 有効な値は以下のとおりです。
DAT
オブジェクト・タイプは DAT です。
INX
オブジェクト・タイプは INDEX です。
BKM
オブジェクト・タイプは BMP です。
Keystore password options
鍵ストア・パスワードがスタッシュされていない場合は、暗号化データベースに対して以下のオプションが有効です。
/KPW password
鍵ストアを開くときに使用するパスワードを指定します。
/KPWA fd:file_descriptor | filename:file_name
鍵ストア・パスワード引数を指定します。 file_descriptor パラメーターは、使用するパスワードが含まれている、読み取り可能なオープン状態のファイルまたはパイプを示すファイル記述子を指定します。 file_name パラメーターは、使用するパスワードが含まれているファイルの完全修飾名を指定します。
/KPWP
パスワードのプロンプトをユーザーに出すことを指定します。

Example 1
ID が 2 である表スペースにある非範囲パーティション表 (オブジェクト ID は 4) のフォーマット済み索引データを、ページ・ゼロから始めて 1000 ページ分ダンプするには、以下の db2dart コマンドを使用します。
 db2dart IXMLDB /DI /TSI 2 /OI 4 /V Y /PS 0 /NP 1000
Example 2
範囲パーティション表に対するフォーマット済みブロック・マップ・データをダンプするには、以下の db2dart コマンドを使用します。
 db2dart IXMLDB /DM /TSI 2 /OI 8 /V Y /PS 0 /NP 1000

ここで、8 はpartitionobjectidの値、2 は SYSCAT.DATAPARTITIONS からのtbspaceid の値です。

例 3
データベース testdbのフォーマット表スペースとストレージ・グループ・ファイル情報をダンプするには、次のコマンドを使ってってください。
db2dart testdb /DTSF
以下は、上記のコマンドで生成される出力の例です。
Storage group file (automatic storage) report phase start.

Header version:            33
Header flavour:            1
Checksum:                  0x5402d18f
Number of storage groups:  1
Default storage group ID:  0
Header Last LSN:           0x000000000003D4A4

Storage group ID:          0
Storage group name:        IBMSTOGROUP
Data Tag:                  5
Flavour:                   3
Version:                   5
State flags:               0x0000000000000000
Last LSN:                  0x000000000003D4A4
Initial LSN:               0x0000000000000000
Checksum:                  0x1e587275

Number of storage paths:   1
Storage path # 0:          /filesystem1 (id = 0, state = 0x0)

Storage group file (automatic storage) report phase end.


Tablespace file report phase start.
Tablespace information for current database:
--------------------------------------------


Number of defined tablespaces:  4
High water mark of used pools:  3
Number of disabled tablespaces: 0

Individual tablespace details:
-------------------------------


Information for Tablespace ID: 0
-------------------------------------

Tablespace name: SYSCATSPACE
Table space flags (HEX): 3102
Table space type: Database Managed Space (DMS), Automatic Storage, Auto-Resize
Page size: 4096
Extent size: 4
Prefetch size: 4
Version: 104
Tablespace state: 0
Number of quiescers: 0
Storage Group ID: 0
Source Storage Group ID: -1
Data Tag: 0
Usable pages in tablespace: 25340
Total pages in tablespace: 25344
Initial Size: 1048576 bytes
Increment : -4096 bytes
Maximum Size: None
Last Resize: None
Last Resize Failed: No
SMP page for first free extent: 4
SMP page for last allocated tablespace extent.  4
SMP extent number of the last initialized SMP extent:  0
High Water Mark: 25164
.
.
.
例 4
ID が 3、4、5、8、9、および 11 である表スペースを検査して、システム・カタログ表参照および特殊システム・カタログ表検査はスキップする場合は、以下の db2dart コマンドを使用します。 指定された表スペースに関連付けられているコンテナーのみが検査されます。
 db2dart <dbname> /TS /TSI 3,4,5,6,9,11 /QCK 14
この /QCK 14 オプションは、クイック・オプション 24、および 8 を加算した値を表しています。 /QCK 14 オプションは、クイック・オプション 24、および 8 の個々の操作をすべて実行します。
Example 5
フォーマット済み表データを、区切り文字付き ASCII フォーマットでダンプするには、次のコマンドを使用します。
 db2dart inspdb /ddel
以下は、上記のコマンドで生成される出力の例です。
Connecting to Buffer Pool Services...

Table object data formatting start.
Please enter
Table ID or name, tablespace ID, first page or logical row, 
num of pages or logical rows (may suffix page number with
'p' for pool relative if working with a pool-relative 
tablespace):
39,2,0,0

4 of 4 columns in the table will be dumped.
Column numbers and datatypes of the columns dumped:
      0  INTEGER
      1  INTEGER
      2  BIGINT
      3  BIGINT

Default filename for output data file is BLUDB_TS2T39.DEL,
Do you wish to change filename used? y/n
n

Filename used for output data file is BLUDB_TS2T39.DEL. 
If the file exists, the data will be overwritten.

Dumping delimited ASCII data of COL object ...
Table object data formatting end.

使用上の注意

  • db2dart コマンドを呼び出すときに一部の必須入力値を指定しない場合、 値を要求するプロンプトが出されます。 /DDEL アクションの場合、コマンド行からオプションを指定できないため、db2dart によってプロンプトが出されたときに入力する必要があります。
  • /ROW/RPT/RPTN/SCR/RPTF/ERR、および /WHAT DBBP オプションはすべて、アクションに加えて呼び出すことができます。 これらのオプションは、どのアクションでも必須ではありません。
  • /DB/T、および /TS オプションは、指定されたオブジェクトを関連した XML ストレージ・オブジェクトも含めて検査します。 /DB オプションではデータベース中のすべての XML ストレージ・オブジェクトが含まれ、/T オプションでは指定された表に関連する XML ストレージ・オブジェクトが含まれ、/TS オプションでは指定された表スペースに親オブジェクトが存在するすべての XML ストレージ・オブジェクトが検査されます。 また、 /DEMP オプションは、関連付けられた XML ストレージ・オブジェクトに関する情報を含む、フォーマット設定された EMP 情報をダンプします。
  • 単一の表スペースに対して db2dart が実行された場合には、その表スペースにある親表のすべての従属オブジェクトが、従属オブジェクトがどの表スペースにあるかにかかわらず、検査されます。 ただし、指定された表スペースの外にある従属オブジェクトについては、エクステント・マップ・ページ (EMP) 情報はキャプチャーされません。 親オブジェクトが指定された表スペース以外の表スペースにあるとしても、EMP 情報は、指定された表スペース内にある従属オブジェクトに対してキャプチャーされます。
  • パーティション表の場合、 /DD/DM/DEMP/DDEL/DP/DXA/DXH の各アクションは、 syscat.datapartitions にある partitionobjectid および tbspaceid を、特定のパーティションの表オブジェクト ID (/OI) および表スペース ID (/TSI) への入力として使用します。 これらのアクションには表名オプション (/TN) はサポートされていません。 /T アクションは、グローバル表スペース ID と併用して表全体をチェックする際に表名またはグローバル表オブジェクト ID をサポートし、/OI および /TSI に対する入力データとして syscat.datapartitions から partitionobjectid および tbspaceid を使用した特定のパーティションのチェックもサポートします。
  • 一般に、db2dart コマンドは、データベースがオフラインのときに実行します。 ただし、/DHWMアクションと/LHWMアクションのいずれかを指定する場合は、オフライン・データベースは必要ありません。 レポートは、データベースがオフラインでなくとも生成できますが、その結果の信頼性は、最近の書き込み/更新アクティビティーがどれほど発生したかによって変化します (アクティビティーが少ないほうが、結果の信頼性は高くなります)。
  • db2dart は、ログ・レコードの処理およびバッファー・プール・ページの読み取りを行いません。 したがって、 Db2® がリカバリー保留状態またはアクティブ状態のいずれかであるときにレポートが実行されると、誤ったエラー・メッセージが生成される可能性があります。 「データベースに不整合がある」というメッセージが出た場合は、必要なトランザクション・ログ・レコードを適用して、データベースを整合状態にしてください。 その後、エラー・メッセージを慎重に評価してからデータベースをリストアするかどうかを決定します。 データベースがオンラインの場合は、データベースを停止するか INSPECT コマンドを使用します。