CLI トレースをオンにするには、db2cli.ini ファイルの CLI 構成キーワードのセットを使用可能にします。
このタスクについて
db2cli.ini ファイルには、以下の
CLI トレース・キーワードを指定できます。
手順
CLI トレースを取得するには、以下のようにします。
- db2cli.ini ファイルを CLI 構成キーワードで更新します。
db2cli.ini ファイルの更新は、db2cli.ini ファイルを手動で編集するか、あるいは UPDATE CLI CFG コマンドを発行することによって行えます。
- db2cli.ini ファイルを手動で編集するには、以下を行います。
- db2cli.ini ファイルを見つけます。
db2cli.ini ファイルの場所については、db2cli.ini 初期設定ファイルを参照してください。
- プレーン・テキスト・エディターで、db2cli.ini ファイルを開きます。
- 以下のセクションを db2cli.ini ファイルに追加するか、[COMMON] セクションが存在する場合は、以下の例の CLI トレース・キーワードを追加します。
[COMMON]
Trace=1
TracePathName=path
TraceComm=1
TraceFlush=1
TraceTimeStamp=1
TracePathName キーワードを使用する場合、指定する path が存在すること、およびグローバル読み取り権限およびグローバル書き込み権限があることを確認してください。
注: - CLI トレース・キーワードは db2cli.ini ファイルの [COMMON] セクションに存在するので、それらの値は CLI ドライバーを介して確立されるすべてのデータベース接続に適用されます。
- CLI トレース・キーワードには大/小文字の区別がありません。
ただし、パスおよびファイル名のキーワード値は、UNIX オペレーティング・システムなど、一部のオペレーティング・システムで大/小文字を区別する場合があります。
- db2cli.ini ファイル内の CLI トレース・キーワードが無効である場合、CLI トレース・ユーティリティーは CLI トレース・キーワードを無視します。
有効な CLI キーワードを無効な値で指定する場合、そのトレース・キーワードのデフォルト値が代わりに使用されます。
- TraceRefreshInterval キーワードを設定する場合を除き、CLI トレース・キーワードは db2cli.ini ファイルから、アプリケーションの初期化時に 1 回だけ読み取られます。
TraceRefreshInterval キーワードを設定した場合、Trace キーワードと TracePIDList キーワードが指定された間隔で db2cli.ini ファイルから再読み取りされ、必要に応じて、現在実行されているアプリケーションに適用されます。
- ファイルの最後にブランク行を少なくとも 1 行追加します。
構文解析エラーによっては、ブランク行を追加することで回避できるものがあります。
- ファイルを保存します。
- CLI 構成キーワードを更新するために UPDATE CLI CFG コマンドを使用するには、次のようにします。
- 次のコマンドを実行します。
db2 UPDATE CLI CFG FOR SECTION COMMON USING Trace 1
db2 UPDATE CLI CFG FOR SECTION COMMON USING TracePathName path
db2 UPDATE CLI CFG FOR SECTION COMMON USING TraceComm 1
db2 UPDATE CLI CFG FOR SECTION COMMON USING TraceFlush 1
db2 UPDATE CLI CFG FOR SECTION COMMON USING TraceTimeStamp 3
TracePathName キーワードを使用する場合、指定する path が存在すること、およびグローバル読み取り権限およびグローバル書き込み権限があることを確認してください。
- 以下のコマンドを発行して、db2cli.ini 構成ファイルの CLI トレース・キーワードを確認します。
db2 GET CLI CFG FOR SECTION COMMON
注: -
IBM® Data
Server Driver Package インストールおよび IBM Data Server Driver for ODBC and CLI インストールには、DB2® コマンド行プロセッサーが含まれていません。
トレース構成キーワードの設定を変更するときには、db2cli.ini ファイルを手動で変更できます。
- CLI トレースを有効にするために、アプリケーションを再始動します。
CLI ストアード・プロシージャーをトレースする場合、DB2 インスタンスを再始動します。
TraceRefreshInterval キーワードが設定されていない場合、db2cli.ini ファイルが読み取られるのは、アプリケーションの初期設定時だけです。
- 以下のようにエラーをキャプチャーします。
- エラーが生成されるまでアプリケーションを実行します。
トレース・サイズを縮小するには、問題の再現に必要なアプリケーションだけを実行します (可能な場合)。
- アプリケーションを終了します。
- 以下のいずれかの方法で CLI トレース設定を無効にします。
- トレースを無効にするために、アプリケーションを再始動します。
タスクの結果
TracePathName キーワードで指定したパスに CLI トレース・ファイルが書き込まれます。
ファイル名の形式は、ppidttid.cli です。
pid 値は、オペレーティング・システムによって割り当てられるプロセス ID で、tid 値は、アプリケーション・プロセスによって生成される各スレッドの数値カウンター (0 から始まる) です。
例えば、ファイル名は、p1234t1.cli のようになります。
次のタスク
CLI トレース機能は、インスタンスで現在実行されているすべてのアプリケーションのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
そのため、必要な情報が収集されたら CLI トレースをオフにすることが重要です。
IBM サービスを利用して問題を診断する場合は、トレース・パスに存在するファイルをすべて収集してください。